回復する米国のピックアップトラック市場
大型ピックアップは販売拡大、小型ピックアップは米メーカー撤退
2013/11/15
- 要 約
- 景気好転に伴いピックアップ販売もゆるやかに回復
- Ford, GM, Chryslerの熾烈な競争が再燃
- 日本メーカーは小型ピックアップの販売拡大、米国メーカーはセグメントから撤退
- 多様なグレード設定により顧客の選択肢が拡大
- 各社の新型車の概要と最近の動向
要 約
資料: マークラインズ他 |
米国のピックアップトラック市場は、最も販売が落ち込んだ2009年以降、ゆっくりではあるが着実に回復を続けている。この成長を支えているのは、回復傾向にある住宅市場で、建設業とその関連産業に従事する人々のピックアップ買い替え需要が拡大している。経済全般もピックアップの販売拡大を後押ししており、業務用車両の買い替えや追加を行う中小企業が増加している。しかし、自動車市場全体に占めるピックアップのシェアは、18.8%を占めた2005年の水準にはまだ戻っていない。その理由の一つは、ピックアップを自家用として購入する個人顧客が減少したことである。特に景気後退時には、個人顧客は高価格のピックアップの買い替えを先延ばしにするか、もっとコストパーフォーマンスが良い車を購入していた。だが、2013年1-9月には、ピックアップがライトビークル市場に占めるシェアが前年同期より若干拡大し、13.7%となっている。
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