Ford: 北米市場の回復により堅調な業績を維持
北米とアジア市場での成長に期待
2013/08/29
- 要 約
- ONE Ford PlanとLincolnブランドの復活が戦略の中心
- 欧州のラインアップを更新
- HVとEVのシェアが拡大
- 2012年は北米・アジア販売が増加するも世界販売は横ばい、今後は増加の見込み
- 2012年に高利益を確保、2013年も堅調な業績を維持
- 新型車への旺盛な需要が工場への投資を促進
- LMC Automotive 生産予測:Fordのライトビークル生産は2016年まで堅調
要 約
![]() 資料:LMC Automotive "Global Automotive Production Forecast (June 2013)" |
北米の自動車産業は、買い替え需要と低金利ローンにより、力強い回復を続けている。Fordは北米市場の回復から多くの利益を得ており、2012年の税引前利益80億ドルの大半は、北米販売から得たものである。しかし、成長は鈍化しつつあり、世界販売台数は2011年比0.5%減の570万台にとどまった。ただし、これでも2010年の530万台は上回っている。
Fordは、今後、成長が最も期待できるのは北米とアジア市場だと考えている。このため、予想される需要に対応すべく世界の生産能力を拡充している。LMC Automotive社の予測によると、Fordのlight vehicle世界生産は2016年まで増加を続け、2011~2016年は年平均4.6%拡大する見込み。その多くは、北米およびアジア太平洋・アフリカ地域、特に中国、インド、タイで新規投資により整備される工場で生産される。
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