FIAT:2016年までに欧州市場で収支均衡の達成を狙う

生産体制の見直しとAlfa Romeo、Maseratiの製品展開

2013/05/31

要 約

Fiat-Chryslerの地域別卸売販売台数 FIATは2015年~2016年の間に、欧州市場での収支均衡の達成を目指し、高収益を望めるハイエンド市場向けのモデル展開、生産体制の整備を行う。

 欧州市場での収益率を向上を狙い、また欧州工場の生産能力を最大限に発揮するために、イタリア国内ではAlfa RomeoやMaseratiを生産し、プレミアム/ラグジュアリーブランドとして展開。米国市場や成長を見込むアジア・太平洋市場向けの輸出モデルの生産を拡大する。

 より人件費が安いセルビア、ポーランドなどではFIATブランドの500シリーズなどの低価格車、コンパクト車の生産を行う。

 欧州域外では、2014年に年産20万台を目標にブラジルに新工場を建築する。メキシコではFIAT 500のポーランドへの生産移管に伴い、米国市場向けのChryslerブランド車の生産を拡大する。インド・中国では現地生産・販売体制の整備を行う。
 FIAT-Chryslerの2012年の世界販売台数は前年比6.1%増の420万9,000台となったが、2013年1~3月の販売台数の合計は、101.7万台と前年同期比0.2%減となった。FIATはChryslerを含む2013年のグループ全体の卸売台数は430万~450万台、2014年はグループ全体で460~480万台を計画している。
  LMC Automotive社は、2013年のFIAT(Chryslerを除く)の世界販売台数は前年比4.3%減の195万台になると予測している。同社は、FIATの販売台数減少はFIATブランド自身が要因だとしている。一方、2014年は前年比2.4%増と販売台数が好転、2016年には273万台まで販売が伸びると予想している。

 
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