いすゞ・日野の中期計画:タイ/インドネシアを中核拠点へ
いすゞはピックアップ拡販で2015年に100万台販売を目指す
2012/10/12
- 要 約
- いすゞ中期計画:タイ/インドネシアへ機能を移転しグローバル三極体制へ
- いすゞの業績目標:2015年度に100万台販売を計画
- いすゞの海外事業:タイでピックアップトラック生産能力増強、中国で大型トラック開発/生産へ
- 日野の中期計画:タイ/インドネシアを事業基盤へ
- 日野:タイ/インドネシアで生産能力増強、日本では日野工場を閉鎖し古河工場へ移転
- 日野の業績目標:2014年度販売19.6万台を目指し、利益率は5%水準へ
要 約
本レポートは、いすゞと日野自動車(以下、日野)の事業戦略について報告する。 両社は、日本市場を含めた先進国での商用車市場の縮小と新興国市場の拡大、先進国/新興国で異なるニーズ、持続的な円高、中国・韓国メーカーの台頭を背景に、事業基盤を日本中心からタイ/インドネシアへ重心を移すことを計画している。 タイでは、いすゞはピックアップトラックなどLCVの拠点として、開発から生産、販売、輸出までタイ国内で完結する仕組みを既に形成している。日野は、同国をASEAN域内の中型トラックの拠点とし、中型エンジンの生産を開始する予定。 インドネシアでは、いすゞは新興国向け商用車の拠点として、開発・生産を担っていく。日野も新興国向け小型トラック拠点とし、小型エンジンの生産を2012年度下期より開始予定。 このような、新興国事業の強化を踏まえ、いすゞは2015年度に販売台数100万台、営業利益1,300億円、日野は2014年度に販売台数19.6万台、営業利益750億円を目指す。 |
世界の商用車市場の見通し |
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