LMC Automotive 2023年1月自動車市場月報(欧州)

2023年1月の西欧販売は9.8%増の81万台、季節調整済年率換算販売は1,070万台/年

2023/02/10

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

 

  • 西欧の2023年1月の乗用車販売台数は季節調整済み年率換算販売で1,070万台/年となり、昨年12月の1,310万台/年から減少した。2022年末においては補助金施策変更に伴う販売前倒しの影響等で、年率換算が過大になっていたとみられる。
  • ドイツ、英国、フランス、イタリア、スペイン
    ドイツの1月の年率換算販売は260万台/年で、12月の420万台/年から減少した。英国の1月は210万台/年で、12月の190万台/年から増加した。フランスの1月は160万台/年で、12月の170万台/年をわずかに下回った。イタリアの1月は140万台/年で、4ヵ月連続の増加傾向から一転急減した。スペインの1月は12月並みの90万台/年で、11月を若干下回った。
  • 今後の展望
    2023年も車両供給制約が市場に影響を及ぼしている状況に変わりはなく、新車に対する需要は依然として供給を上回っている。しかしながら、LMC Automotiveとしては生産面のボトルネックが年内に緩和し通年では前年実績を上回る一方、2023年通年販売は2019年の水準に依然大きく届かないとみる。マクロ経済の観点では西欧市場は景気後退局面を迎えており、物価と金利両面の上昇により実質家計所得減に直面している。予測に対する下振れリスクとしては当然ながらマクロ経済の悪化が挙げられるが、受注残による幾分かの下支えも想定する。

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