LMC Automotive 2022年9月自動車市場月報(欧州)

2022年9月の西欧販売は7.6%増の95万台、季節調整済年率換算販売は1,050万台/年に低下

2022/10/11

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

 

  • 西欧の9 月の乗用車販売は季節調整済み年率換算で 1,050万台/年となり、8月の1,240 万台/年から低下した。この減速はほとんどの西欧諸国で見られたが、主な要因は供給制約である。9月単月の販売は2021年9月比で7.6%増加し、95.3万台となった。1~9月の年率換算販売の平均はわずかに改善したが、1,000万台/年と概ね横ばいであり、2021年通年の販売実績と比較すると6%減となっている。
  • ドイツ、英国、フランス、イタリア、スペイン
    ドイツの9月の季節調整済み年率換算販売は260万台/年となり、年初来最高であった8月の290万台/年から低下した。英国では9月に130万台/年となり、8月の230万台/年から減少した。フランスも9月に170万台/年となり、8月の190万台/年から低下した。イタリアでは140万台/年となり、8月の180万台/年から低下した。一方でスペインの販売は再び改善し、9月は8月から5万台/年ほど増加して今年として初めて100万台/年を上回った。
  • 今後の展望
    2022年通年の販売予測については今年の残りの月の販売が上向く見通しの下、概ね従来通りの1,000万台を据え置く。供給制約が依然として販売のペースを左右しているが、消費者信頼感の低下やインフレの進行、エネルギー価格の上昇、緊縮的な金融政策を受けて需要も侵食されつつある。2023年については供給サイドの混乱は緩和すると見られるが、需要の減少が供給要因に代わって販売にとっての障壁となる可能性が高い。

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