LMC Automotive 2022年4月自動車市場月報(欧州)

2022年4月の西欧販売は20.9%減の74万台、季節調整済年率換算販売は880万台/年に低下

2022/05/09

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

 

  • 西欧の2022年4月の乗用車販売台数は季節調整済み年率換算で880万台/年となり、3月の900万台/年から低下した。サプライチェーンのボトルネックが引き続き自動車登録台数を下押しする主要因となっている。またウクライナでの戦争や中国におけるロックダウンが供給問題を更に悪化させる可能性が高く、適正な台数の車両が供給されない中で販売は引き続き低迷すると見られる。
  • ドイツ、英国、フランス、スペイン、イタリア
    ドイツの4月の季節調整済み年率換算販売は200万台/年となり、3月の240万台/年から更に低下した。英国では4月に170万台/年となり、3月の120万台/年から増加した。フランスでは4月に120万台/年となり、低調であった3月の140万台/年から更に低下した。スペインでは4月に78.7万台/年となり、3月の57.4万台/年から増加したが、過去の水準からすれば依然として低迷している。イタリアでは4月に110万台/年となり、3月と同水準となった。
  • 今後の展望
    西欧の2022年通年の販売予測については前回から下方修正し、前年からの縮小を見込んでいる。世界的な供給問題に明確な改善の兆しが見えておらず、需要の見通しも弱含んでいる。ユーロ圏の消費者信頼感は直近2ヵ月で急落し、2020年のパンデミック発生時以来の水準まで悪化しており、今年の家計は深刻な実質所得の下押しに直面すると見られる。ただ現在のところ、供給制約の問題が引き続き販売にとっての重要な決定要因となっている。

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