LMC Automotive 2022年1月自動車市場月報(欧州)

2022年1月の西欧販売は3.0%減の74万台、季節調整済年率換算販売は970万台/年

2022/02/08

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

 

  • 西欧の2022年1月の乗用車販売台数は季節調整済み年率換算で970万台/年となり、2021年12月の1,130万台/年から減少した。12月は欠品部品を後付けする前提で前もって製造されていた車両(build-shyの車両)に部品が供給され、一部が完成車として市場に供給されたことが市場改善の一因になったと見られるが、2022年年初の結果は供給面の問題が未だ持続していることを改めて浮き彫りにした。

  • ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、英国
    ドイツの1月の季節調整済み年率換算販売は260万台/年に減少した。フランスも140万台/年となり、昨年12月の170万台/年から減少した。イタリアでは120万台/年へと急減し、2020年5月以降で最低となった。スペインも60万台/年となり、同様に12月の110万台/年から大幅に減少した。これら欧州諸国とは対照的に英国は170万台/年となり、12月の160万台/年からわずかに増加した。

  • 今後の展望
    世界生産は引き続き半導体を中心とした部品の不足による制限を受けており、車両の供給不足が市場の改善にとって最大の足枷となる状況は2022年も続くと想定される。年を経るにつれてこの問題は改善していくと期待されるが、2022年通年の販売は引き続きパンデミック前の水準を大きく下回るものになると見られる。

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