LMC Automotive 2021年9月自動車市場月報(欧州)

2021年9月の西欧販売は26.0%減の89万台、季節調整済み年率換算販売は970万台/年へ低下

2021/10/07

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

 

  • 西欧の2021年9月の乗用車販売台数は季節調整済み年率換算で970万台/年となり、8月の1,190万台/年から減少した。この結果は、世界の自動車生産に強い影響を与えている調達面の問題が明確に反映されたものであり、販売店では消費者の需要に応えることができない状況に陥っている。こうした市場への逆風に加えて、OEMが利幅の大きい製品の生産を優先しているため、消費者が購入できる車両の価格も総じて上昇している。

  • ドイツ、英国、フランス、スペイン、イタリア
    ドイツの9月の季節調整済み年率換算販売は230万台/年となり、8月の280万台/年から減少した。英国の9月の年率換算販売は120万台/年に急減し、9月として直近20年で最低となった。フランスにおいても9月の年率換算販売は160万台/年に減少した。一方でスペインは9月に92万台/年と唯一先月からわずかに改善したが、2019年通年販売実績の130万台を大きく下回っている。イタリアでは9月に130万台/年に悪化し、今年5月以降で最悪の結果となった。

  • 今後の展望
    供給面の障害が継続的に深刻化し、在庫がその影響を吸収できないため、市場見通しは前回予測から再度引き下げた。現時点では、2021年通年の販売台数は極めて低調であった2020年の結果を上回ることは無いと見る。LMC Automotiveの現在の想定は、調達面の問題が2022年を通して持続し、好調な需要と実際の新車販売の結び付きが阻害される状況が続くというものである。ウイルスに関連した何らかの規制が導入されることも下振れリスクとして残るが、生産面のボトルネックに比べれば現在ではその影は薄らいでいる。