LMC Automotive 2018年11月自動車市場月報(欧州)

2018年11月の西欧販売は8.3%減の105.0万台、季節調整済み年率換算販売は1,335万台/年

2018/12/10

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

  • 西欧の11月の乗用車販売台数は前年同月比8.3%減の105.0万台となり、この結果1~11月の累計販売は前年同期比でわずかに前年を割り込んだ。11月の季節調整済み年率換算販売は1,335万台/年となり、10月の1,260万台/年からは改善したが、今秋の新排気ガス規制WLTP導入後の販売不振からの回復ペースが鈍化しつつある点はいささか懸念される。
  • ドイツ、スペイン、イタリア
    ドイツの11月の販売は前年同月比9.9%減となった一方、(期待していたほど力強いものではなかったものの)季節調整済み年率換算販売は322万台/年に上昇した。スペインは、11月の販売は前年同月比12.6%減と急減したが、季節調整済み年率換算販売は前月から改善し、以前の落ち込みからの緩やかな上昇が続いている。イタリアは11月の販売は前年同月比6.3%減だったが、季節調整済み年率換算販売は187万台/年に増加した。
  • 英国、フランス

    英国の11月の販売は前年同月比3.0%減となり、近隣諸国に比べ減少率は小幅であったが、1~11月累計販売は6.9%減となっており、やはり厳しい状況にある。フランスの11月の販売は前年同月比4.7%減となったが、季節調整済み年率換算販売は210万台/年となり、回復を続けている。

  • 今後の展望
    LMC Automotiveは西欧の2019年通年販売が2018年比で1.2%増と予測する。スペインやイタリアをはじめとする多くの市場で回復の余地が残っているが、経済面の厳しさが増す中でイタリアでは鈍化しつつある市場回復が更に失速する可能性もある。

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