・スイスのMicro Mobility Systemsが開発した2人乗りの超小型電気自動車(EV)「マイクロリノ(Microlino)」が東南アジア市場で初公開されたと、9月26日付のマレーシアのメディアのPaul Tanが報じた。
・2016年のジュネーブ・モーターショーでコンセプトカーとして発表され、現在イタリア・トリノで生産されている同モデルは、すでに欧州の複数の市場で販売されている。BMW「イセッタ(Isetta)」のような1950年代のバブルカーに発想を得た最新モデルの「マイクロリノ 2.0」は、従来のチューブラーフレームに代わりユニボディシャシーを採用することで、剛性と安全性を向上させている。
・車体サイズは全長2,519mm、全幅1,473mm、全高1,501mm、ホイールベースは1,566mmで、道幅の狭い都市部での走行に適している。
・マレーシアで公開された車両は、容量15 kWhのNMCまたはNCAバッテリーを搭載し、航続距離(WLTPモード)は228km。リアに配置された駆動モーターは最高出力17PS、最大トルク17.9Nmを発揮し、0-50km/h加速は5秒、最高速度は90km/h。
・マレーシアでは、車体重量3,500kg以下のAT車の運転が可能なClass DA免許があれば運転できるが、州間高速道路の走行は不可となっている。
・マレーシアで「マイクロリノ」を配給するGo Daddy Motorsport Autotraderは、政府のEVインセンティブの展開次第で、2026年初頭での発売もありうるとしている。価格は後日発表される。現在2台のデモ用左ハンドル車がレンタル可能だという。
・尚、マレーシアでは、輸入車のEVに対する関税及び物品税の免除措置は、2025年12月31日まで有効。
(From an article of Paul Tan on September 26, 2025 and Microlino social media updates)