PT. Astra Otoparts Tbk 2011年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:10億ルピア)
   2011年
12月期
2010年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 7,363.7 6,255.1 17.7 -国内自動車産業の成長に伴い、OEM市場、アフターマーケット市場、輸出市場における売上増加が寄与。
営業利益 519.5 573.1 9.4 -

受注

-2011年5月、PT Astra Komponen Indonesiaが、西ジャワ州Cibinong工場よりAstra Honda Motorに対して樹脂製塗装製品の供給を開始。

新会社

-2011年、同社はコンプレッサー部品の製造会社、PT TD Automotive Compressor Indonesia (TD)を西ジャワ州Bekasiに設立した。

合弁事業

-曙ブレーキは、同社と共同でベトナムのハノイ市近郊に新会社を2011年11月に設立すると発表した。これまでベトナム向け部品は、インドネシアやタイなどのグループ会社から輸出していたが、設備をベトナムに移管し現地向け部品の組立てを来年7月にも開始する。15年に売上高12億円をめざす。新会社の名称は「Akebono Brake Astra Vietnam」。設立当初は、現地のヤマハ工場向けに、二輪車用ディスクブレーキやパッド、マスターシリンダーなどの組立てを始めるが、今後は二輪用部品の加工や将来的には四輪用ブレーキ部品の生産も視野に生産規模拡大をめざす。(2011年8月9日付日刊自動車新聞より)

-2011年、同社とVisteonは、インドネシア市場における自動車および二輪車メーカー向けに、電気式スピードメーターを供給する新たな合弁事業を発表した。インドネシア西ジャワ州ボゴール県のCiteureupに拠点を置くこの新規合弁会社PT Astra Visteon Indonesiaは、2012年第1四半期に生産開始を予定。この合弁会社は両社50%ずつの出資比率となる。(2011年4月19日付プレスリリースより)

技術導入契約

-PT Kayaba Indonesiaは、合弁相手のKYBから自動車用ショックアブソーバー、二輪車用フロントフォークおよびオイルクッションユニットに関する技術供与契約を締結している。契約内容は、工業所有権の許与、製造・販売権の許与、技術的知識・情報およびノウハウの提供。契約期間は、2010年2月1日から2014年1月31日まで。

-PT Federal Nittan Industriesは、合弁相手の日鍛バルブと小型エンジンバルブに関するライセンス契約を更新した。契約期間は2010年6月1日から5年間で、PT Federal Nittan Industriesは日鍛バルブに対してライセンス諸権利の部分的対価を支払っている。

設備投資

設備投資額

-2011年12月期の設備投資額は1,870億ルピア。主に、同社および子会社の能力増強のため、敷地、機械装置の購入等に投資された。

-合弁相手の曙ブレーキは、2012年12月期にPT Akebono Brake Astra Indonesiaに対してディスクブレーキ・ブレーキ用部品の製造設備に1,200百万円、Akebono Brake Astra Vietnam Co., Ltd.に対してはディスクブレーキ・マスターシリンダーの製造設備に300百万円を投資する予定。

-合弁相手の日鍛バルブは、2012年12月期にPT Federal Nittan Industriesに対して450百万円の投資を計画している。小型エンジンバルブの製造設備の合理化・更新および生産能力の増強に投資され、完成後は生産能力が12%増加する見通し。

国内投資

-2011年9月、PT Century Batteries IndonesiaはKawasanに新工場を開設した。同工場の敷地面積は5ヘクタール。

-2011年9月、PT Nusa Keihin IndonesiaはCibitungに新工場を開設した。同工場の敷地面積は13,000平方メートル。

-2011年3月、PT Federal Izumi Manufacturingは鋳造工場を新設した。

-2011年1月、PT GS Batteryは第三工場を新設した。同工場の敷地面積は4,320平方メートルで、既存の2工場を補完する。

-2011年1月、PT Menara Terus Makmurは既存工場の隣接地に、新工場を設立した。同工場では機械加工と鍛造を手掛ける。

-2011年12月期、PT Astra Komponen Indonesiaは市場の拡大に対応するため、プラスチック部品の製造能力を日産2,200セットに増強した。