テイ・エステック (株) 2011年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2011年 3月期 |
2010年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
売上高 | 357,489 |
317,990 | 12.4 | 1) |
営業利益 | 20,163 | 9,598 | 110.0 | - |
経常利益 | 21,508 | 11,436 | 88.1 |
- |
当期純利益 | 11,755 | 6,328 | 85.8 | - |
要因
1)
<日本>
-東日本大震災に伴う生産停止や自動車需要刺激策打切りによる反動減により、主要客先からの受注台数は減少したものの、機種構成の変化及び日本供給部品売上の増加等により、売上高は前年に比べ8.5%増の119,624百万円。
<米州>
-為替換算上の影響はあるものの、主要客先からの受注の増加等により、売上高は前年に比べ5.7%増の139,648百万円。
<中国>
-為替換算上の影響はあるものの、主要客先からの受注の増加等により、売上高は前年に比べ15.2%増の77,199百万円。
<アジア・UK>
-タイを中心としたアジア地域における主要客先からの受注が増加したことや、生産を休止していたイギリス子会社が通年稼動に戻ったこともあり、売上高は前年に比べ49.2%増の48,259百万円。
受注
<日本>-ホンダフィットハイブリッド用シート等の生産を開始。
<米州>
-ホンダ新型オデッセイ(北米仕様)のシート等の生産を開始。
<中国>
-ホンダ新型アコードクロスツアー用シート・ドアトリム等の生産を開始。
事業再編
-同社と今仙電機製作所は29日、株式を相互保有し、自動車用シート事業での協力関係を強化すると発表した。両社は従来からシートの開発・生産で協力してきた。協力関係をより強化し、開発や生産など各分野での効率を高める。同社はすでに、今仙電機株を1万株保有している。30万株を追加取得し、発行済株式数の1.71%を保有することになる。一方、今仙はTSテックによる今仙株取得額と同額をめどにTSテック株を取得する。約23万株(株式総数の0.34%)を想定。株式取得の方法と時期は、今後、両社で検討する。 (2010年10月30日付日刊自動車新聞より)
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
2012年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2012年3月期 予想 |
2011年3月期 実績 | 増減率(%) | |
売上高 | 303,100 | 357,489 |
(15.2) |
営業利益 | 8,300 | 20,163 | 58.8 |
経常利益 | 10,000 | 21,508 | (53.5) |
設備投資額 | 4,100 | 11,755 | (65.1) |
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 2009年3月期 | |
全社 | 9,620 |
9,617 | 10,874 |
四輪事業 | 8,910 | 8,890 | 9,879 |
研究開発拠点
技術センター | 栃木県塩谷郡 |
TS Tech North America, Inc. | 米国オハイオ州 |
研究開発活動
1.安全技術-後方衝突による頚部障害軽減のためのアクティブヘッドレストや、搭乗者の体重によって、エアバッグの展開を制御するシートウエイトセンサーの小型化を開発。
2.環境対応技術
-四輪車用シート等の解体性向上の研究、モノマテリアル化(単一素材化)の研究 (ポリエステル繊維によるクッション材など軽量化に貢献できる新たなクッション材の研究など)。
3.快適技術
-着座初期の快適性向上、長時間走行における疲労低減を目的とした研究開発を実施。
-人間工学研究に基づく静的快適性、生理学研究及び独自理論による疲労度定量評価等の研究を実施。
-世界TOPの快適なシートを目指し、アクティブ機能デバイスを開発中。
4.魅力商品技術
-操作性を向上させたワンモーション3列目床下収納機構搭載シート、遠隔操作で収納できるリアシート等の開発。
-空調シートや新開発ウエイトセンサー等の電装部品との融合技術と、多機能デバイスの開発を今後強化。
5.内装技術
-ドアトリムの照明において、単一光源で機能性と加飾性を両立した新感覚のイルミネーションの開発。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | |
日本 |
4,216 |
米州 | 2,920 |
中国 | 766 |
アジア・UK | 1,384 |
全社 | 9,288 |
日本
-主にホンダフィットハイブリッド用製品の新機種生産設備の導入や金型投資の他、埼玉工場用地の取得を実施。
米州
-主にホンダ新型オデッセイ及びホンダ新型シビック用製品の新機種生産設備の導入や金型投資等を実施。
中国
-主にホンダ新型アコードクロスツアー用製品の新機種生産設備の導入や金型投資等を実施。
アジア・UK
-主にタイにおけるホンダブリオ用製品の新機種生産設備の導入や金型投資等を実施。
設備の新設
(2011年3月現在)
会社名 又は事業所名 |
所在地 | 設備の内容 | 投資予定額 (百万円) |
着手 | 完了予定 |
埼玉工場 |
埼玉県 行田市他 |
建屋、四輪車用シート及び内装品製造設備 |
1,703 |
2011年 04月 |
2012年 03月 |
TS Tech (Thailand) Co., Ltd. | タイ アユタヤ県 |
建屋、四輪車用シート及び内装品製造設備 | 1,042 |
2011年 01月 |
2011年 12月 |
TS Tech UK Ltd. |
英国 ウィルシャー州 |
四輪車用シート製造設備 | 513 | 2011年 01月 |
2012年 12月 |