業績

（単位：百万円）

	2009年 3月期	2008年 3月期	増減率 (%)	要因
全社
売上高	122,452	144,888	(15.5)	-国内及び北米地域における得意先の減産影響。
営業利益	1,936	3,894	(50.3)	-売上減の影響。
経常利益	806	3,465	(76.7)
当期純利益	(3,543)	1,302	-	-繰延税金資産の評価見直し等。

海外動向
-2008年7月、インドネシアのP.T. Oriental Manufacturing Indonesia（OMI）の過半数の株式を取得すると発表。OMIは、マレーシアを本拠とするTeck See Plastic Sdn. Bhd.のグループ会社。2007年3月に、同社はTeck社とタイに合弁を設立している。今回の増資後、OMIの社名をP.T. Kasai Teck See Indonesiaに変更する。この新会社は同社にとってアセアン地域でタイに次ぐ重要生産拠点となり、インドネシアの日系カーメーカー拠点向けにドアトリムを中心とする内装部品を納入すると共に、日本及びアジア地域への構成部品の輸出基地として役割を担う。 （2008年7月15日付プレスリリースより）


事業再編
-2008年12月、自動車用内装部品を生産する群馬県内の全額出資子会社2社を2009年4月に合併すると発表した。合併するのはケーピーケィ（群馬県明和町）と三国製作所（同太田市）。ケーピーケィを存続会社とする吸収合併方式で、三国製作所は解散する。同時にケーピーケィは群馬河西に社名変更。（2008年12月16日付日刊自動車新聞より）

-2008年10月、南関東における生産拠点の再編を行うと発表。子会社である株式会社エーピーエムの綾瀬工場で行っている自動車内装部品の生産を同社の寒川事業部に移管し、これまで寒川と綾瀬に分散していた南関東地域における内装部品生産を寒川事業部に集約する。（2008年10月1日付プレスリリースより)



2010年3月期の見通し
受注
インドネシアホンダ・フリード車向け部品
-立上げ：2009年6月5日　　　　
-生産計画台数：　2,000台/月　
-同社受注部品：ドアトリム（FR/スライド）、リアサイド、テールゲート、他　

VWパサート向け部品　　
-SOP：2011年1月予定
-納入先：VW米国チャタヌガ新工場
-生産計画台数：16万台/年　
-売上げ規模：約150億円（5年間）
-同社受注部品：ドアトリム（FR/RR)、ルーフ、FRピラー等
-同社生産工場：M-TEK　テネシー工場

地域別売上高予想（連結）

（単位：百万円）

	2009年3月期	2010年3月期（予想）
日本	57,208	48,919
北米	43,392	30,456
アジア	6,599	5,637
欧州	15,251	6,488
全社	122,452	91,500

得意先別売上シェア

(%)

	2009年3月期	2010年3月期（予想）
日産圏	60	61
ホンダ圏	25	22
トヨタ圏	13	14
その他	2	3

研究開発費

（単位：百万円）

	2009年3月期	2008年3月期	2007年3月期
全社	655	521	544

-開発本部を中心に実施。


研究開発活動
1.軽量化
-CO2削減、省燃費に貢献する軽量化技術としてKSP（カサイ・シンクロ・プレス）工法を開発し、量産車のドアトリムとして顧客への納入を開始した。この工法により従来工法による同等形状のドアトリム重量の約40％軽減を実現。同様に、射出成形工法、KPM（カサイ・プレス・モールディング）工法の応用技術として、軽量化のための発泡成形でも塗装を必要とせず、良好な外観品質を確保できる技術を開発し、量産車のドア及びラゲッジトリムとして納入を開始した。発泡成形により約15％の軽量化を実現。

2.安全性
-車室内の安全性に寄与するエネルギー吸収部品を、特徴ある設計構造を有する射出成形品にて実現し、量産車に採用。CAE(コンピュータ・シミュレーション)を駆使した側面衝突解析技術は、台上実験での検証を裏付けに実用精度に到達。

3.地球環境保全
-接着剤、洗浄剤等に含まれるVOC(揮発性有機化学物質)削減のため、粘着剤、水溶性接着剤への変更及び各種材料の脱VOCを推進中。塩化ビニール材については、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)、TPU(ウレタン系熱可塑性エラストマー)への変更を推進。

4.快適車内空間
-内装品の防音性能の向上を狙い、自由度の高い形状設計、多面的材料選択、高精度、高品質の製品開発にCAEを導入した。利便性装備品についてもベンチマーク活動を基に開発企画品を得意先に提案中。

5.品質
-プラスチック成形品の外観品質を安定化させる応用技術を開発し、工程不良の防止、削減を達成。

6.付加価値の創造
-ドアウエストオーナメント等の加飾部品についても、新規意匠塗装、加飾技術を開発中。

設備投資額

（単位：百万円）

	2009年3月期	2008年3月期	2007年3月期
全社	6,708	8,640	13,011

-自動車のモデルチェンジに伴う金型の生産設備等に設備投資を実施。

事業所別設備投資

（単位：百万円）

事業所	設備投資額
国内
同社	3,342
(株)三国製作所	537
(株)ケーピーケィ	315
河西テック(株)	204
海外
M-TEK Inc.(米国)	1,142
広州河西汽車内飾件(有) [Guangzhou Kasai Automotive Interior Trim Parts Co.,Ltd.]	692
R-TEK Ltd.(英国)	164
Kasai Mexicana S.A. de C. V.(メキシコ):	108
Kasai Teck See Co.,Ltd.(タイ)	68

設備の新設（2009年3月現在）

会社名 事業所名	所在地	設備の内容	投資予定額 （百万円）	着手	完了 予定日
本社部門	神奈川県 寒川町	金型、品質測定機器、 検査治具等	5,528	2009.04	2010.03
寒川事業部	神奈川県 寒川町	自動車内装部品組立設備、 治工具等	134	2009.04	2010.03
寄居事業部	埼玉県 寄居町	自動車内装部品組立設備、 治工具等	15	2009.04	2010.03
九州事業部	大分県 宇佐市	自動車内装部品組立設備、 治工具等	641	2009.04	2010.03
三重河西(株) 本社工場	三重県 津市	自動車内装部品組立設備、 治工具等	43	2009.04	2010.03
三重河西(株) 滋賀工場	滋賀県 東近江市	自動車内装部品組立設備、 治工具等	12	2009.04	2010.03
群馬河西(株) 本社館林工場	群馬県 明和町	自動車内装部品組立設備、 治工具等	7	2009.04	2010.03
群馬河西(株) 太田工場	群馬県 太田市	自動車内装部品組立設備、 治工具等	2	2009.04	2010.03
岩手河西(株)	岩手県 北上市	自動車内装部品組立設備、 治工具等	1	2009.04	2010.03
河西テック(株)	静岡県 富士宮市	自動車内装部品用金型 製造設備、治工具等	8	2009.04	2010.03
M-TEK Inc.	米国 テネシー州	自動車内装部品組立設備、 治工具等	933	2009.04	2010.03
R-TEK Ltd.	英国 タイン&ウェア郡	自動車内装部品組立設備、 治工具等	716	2009.04	2010.03
Kasai Mexicana S.A. de C. V.	メキシコ グァナファト州	自動車内装部品組立設備、 治工具等	679	2009.04	2010.03
広州河西汽車内飾件(有) [Guangzhou Kasai Automotive Interior Trim Parts Co.,Ltd.]	中国 広州市	自動車内装部品組立設備、 治工具等	242	2009.4	2010.3
Kasai Teck See Co.,LTd.	タイ アユタヤ県	自動車内装部品組立設備、 治工具等	918	2009.4	2010.3