大豊工業 (株) 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率 | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 70,442 | 90,152 | (21.9) | -世界的な自動車販売台数が減少したため。 |
営業利益 | 1,455 | (1,223) | - | -生産性の向上や固定費削減等の効果。 |
経常利益 | 1,901 | (1,393) | - | |
当期純利益 | 349 | (1,812) | - | |
自動車部品部門 | ||||
売上高 | 63,396 | 71,248 | (11.0) | - |
営業利益 | 6,193 | 2,421 | 155.8 | - |
業績見通し |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 増減率(%) | |
売上高 | 75,000 | 70,442 | 6.5 |
営業利益 | 2,200 | 1,455 | 51.2 |
経常利益 | 2,400 | 1,901 | 26.2 |
当期純利益 | 1,550 | 349 | 344.1 |
事業別売上高見通し |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 増減率(%) | |
軸受 | 29,600 | 26,146 | 13.2 |
ダイカスト | 12,810 | 13,355 | (4.0) |
ガスケット | 9,800 | 9,342 | 4.9 |
組付製品 | 14,260 | 14,551 | (2.0) |
設備 | 8,360 | 6,831 | 22.3 |
客先別売上高見通し |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 増減率(%) | |
トヨタ | 44,300 | 43,152 | 2.7 |
トヨタ系 | 10,900 | 9,730 | 12.0 |
その他 | 19,800 | 17,560 | 12.8 |
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 1,499 | 1,465 | 1,501 |
自動車部品関連事業 | 1,419 | 1,428 | 1,408 |
研究開発体制
-トライポロジー(摩擦/磨耗/潤滑技術))をはじめとする基礎研究部門、製品開発部門、生産技術開発部門を「技術本館」に集約し、様々な課題に対応できる体制を確立。-その他に、摩擦技術研究センター、エンジン試験センター、生技開発センターを有している。
研究開発活動
自動車部品関連事業1. 軸受事業
-高性能エンジンに対応したエンジン用軸受、コンプレッサ用特殊軸受、各種軸受などを開発。
-エンジン用軸受については、鉛を一切含まないオーバーレイ付き銅系軸受、同オーバーレイ付きアルミ系軸受を開発し市場投入。
-最近のエンジン高性能化の要求に応えた、鉛を含まない固体潤滑剤を用いたオーバーレイ材料を開発し、国内外のフラッグシップカーに採用される。新規取引先海外メーカーへの納入も開始し、グローバル展開を積極的に推進。
-鉛を含まない固体潤滑剤を使用したオーバーレイ材料の開発。
-軟質金属によるオーバーレイ材料の開発。
-鉛フリーブシュのラインアップが完成し、トランスミッションやエンジン補機製品等に採用。
-カーエアコン用コンプレッサ向けの特殊軸受である斜板の材料に鉛を含まない銅系軸受材を開発・製品化。
2. ダイカスト製品
-オイルコントロールバルブ用スリーブを開発・製品化し、国内外メーカーへ供給。
-カムハウジングやオイルフィルターブラケットを開発・製品化し、更にデフキャリア等の高機能部品への展開も行う。
3. 組付電子事業
-ソレノイドバルブ用コイル&コアアッセンブリ、連続可変バルブタイミング機構用部品、商用小型ディーゼル・大型ディーゼル用EGRバルブ等を開発・製品化。
-2005年10月から開始した商用車の新長期排気規制及び、米国2010年排ガス規制に対応した、電子制御式EGRバルブの開発・量産化。
-環境対応型エンジンである吸気システムを一新したエンジンに対し新機構である負圧を発生させる機能を持ったバキュームポンプを開発・量産化。
4. バランスウェイト事業
-鉛フリーバランスウエイトを製品化。まずは、クリップタイプの鉛フリー化を達成し、海外でも採用。
-貼り付けタイプのバランスウエイトを量産化。
5. ガスケット事業
-エンジン用メタルヘッドガスケットは連結子会社の日本ガスケットによる開発力を強化。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 1,890 | 7,193 | 9,645 |
自動車部品関連事業 | 1,654 | 7,468 | 9,066 |
自動車部品関連事業
-同社では生産効率の向上や、生産設備の維持更新を目的に設備投資を実施。
-国内の連結子会社では新製品切り替えや維持更新を主体とした設備投資を実施。主な子会社として大豊岐阜(株)でダイカスト製品製造設備を中心に投資。
-アジア地域の連結子会社では生産設備の能力増強を目的とした設備投資を実施。主な子会社として大豊工業(煙台)有限公司で軸受製品の生産能力拡大と効率化を目指したメッキ工場を新設。
設備の新設等(自動車部品関連)
-2011年3月期、同社グループの設備投資予定額は2,900百万円。主な内訳は以下の通り。事業所名 | 主要設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
目的 |
同社 | |||
本社および本社工場 (愛知県豊田市) |
ダイカスト製品製造設備 | 135 | 維持更新 |
細谷工場 (愛知県豊田市) |
軸受製品製造設備等 | 764 | 新製品 |
篠原工場 (愛知県豊田市) |
組付製品製造設備等 | 132 | 維持更新 |
九州工場 (鹿児島県出水市) |
軸受製品製造設備等 | 6 | 合理化 |
幸海工場 (愛知県豊田市) |
軸受製品製造設備等 | 77 | 維持更新 |
子会社 | |||
本社および本社工場 (愛知県豊田市)大豊精機(株) |
設計開発設備及び自動車足廻部品製造設備等 | 120 | 維持更新・合理化・能力増強 |
春日井工場 (愛知県春日井市)(株)ティーイーティー |
加工設備 | 57 | 維持更新 |
本社および本社工場 (岐阜県可児郡御嵩町)大豊岐阜(株) |
ダイカスト製造設備 | 139 | 拡張・能力増強 |
本社 (愛知県豊田市) 日本ガスケット(株) |
本社建物の改修 | 97 | 能力増強 |
ガスケット製品製造設備等 | 35 | 研究開発・新製品切替 | |
滋賀工場 (滋賀県米原市)日本ガスケット(株) |
ガスケット製品製造設備 | 238 | 合理化・能力増強 |
工場建物改修等 | 60 | 維持更新 | |
本社および本社工場 (アメリカ オハイオ州)Taiho Corporation of America |
軸受製品製造設備等 | 105 | 新製品および維持更新 |
建物改造等 | 20 | 合理化 | |
本社および本社工場 (インドネシア カラワン市)PT. Taiho Nusantara |
軸受製品製造設備等 | 25 | 新製品切替・維持更新 |
建物拡張等 | 10 | 能力増強 | |
本社および本社工場 (ハンガリー ウィハルチャン市)Taiho Corporation of Europe |
軸受製品製造設備等 | 53 | 能力増強・合理化・維持更新 |
本社および本社工場 (韓国 大邱広域市)韓国大豊(株) [Taiho Corporation of Korea] |
軸受製品製造設備等 | 30 | 能力増強・維持更新 |
本社および本社工場 (中国 山東省煙台市)大豊工業(煙台)有限公司 [Taiho Kogyo Corporation of Yantai] |
軸受製品製造設備等 | 127 | 能力増強 |