ZF Group (China) [ZF Group (中国事業)] 2013年12月期の動向

ハイライト

事業概要

-ZFは、VWとともに中国市場に進出。1994年より中国で各事業を展開。

合弁会社

-2014年1月、ZFは中国子会社「上海采埃孚転向系統 (武漢) 有限公司 [ZF Shanghai Steering Systems (Wuhan) Co., Ltd.]」の建設を開始したと発表。同子会社は2013年11月に設立。資本金は50百万元。武漢江夏経済技術開発区金港新区 (Jingang New District, Jiangxia Economic & Technological Development Zone, Wuhan) に位置し、GM武漢工場に隣接している。第一期建設の投資額は3.5億元。主に電動ステアリングコラム、油圧式ステアリング、機械式ステアリングコラム、 機械式ステアリングを生産する。(2014年1月13日付け各種リリースより)

-2013年1月、重慶市対外経済貿易委員会は独ZFと包頭北奔重型汽車 (Baotou Beiben Heavy-Duty Truck) が重慶市渝北区 (Yubei District, Chongqing) に合弁会社を設立すると発表。登録資本金は1.22億元。合弁会社は商用車用トランスミッションの開発、生産、試験、販売、アフターサービスを行う。(2013年1月28日付け各種リリースより)

受注

-2013年5月、ZFは上海モーターショーにおいて中国重型汽車と「Ecosplit」シリーズのMT供給契約を結んだ。 (2013年5月2日付け各種リリースより)

-2013年4月、ZFは済南トラック (Sinotruck) との間で商用車用マニュアルトランスミッション「ZF-Ecosplit」などを含む供給契約を締結すると発表。同社は既に、中国の浙江省杭州 (Hangzhou) で生産した16速トランスミッション「Ecosplit」を、6x4トラクタートラック「Sitrak C7H」の現行モデルに供給している。また、2013年中に北京工場で乗用車用アクスルシステムの生産を開始する計画。従業員は350名。生産能力を年間数千セットまで引き上げる予定。同工場の主な納入先は、北京奔馳汽車 (BBAC) となる。さらに、ZFと商用車メーカー包頭北奔重型汽車 (Beiben) の合弁会社ZF Beiben Drivetech (Chongqing)は今年、商用車用トランスミッションの生産を開始。同社は、ZFが51%を保有する合弁会社。中型トラック用の9速マニュアルトランスミッションのほか、バス用の5速・6速マニュアルトランスミッション、大型トラック用の16速マニュアルトランスミッションを生産している。(2013年4月20日付プレスリリースより)

-2013年1月、ZFは北京公共交通公司 (Beijing's Public Transport Corporation BPTC) より低床バス2,200台分のアクスルを受注した。Boschとの折半合弁会社ZF Lenksystemeが供給する。数量は5,000セットを超える見込みで、2013年より供給を開始する。受注したのは床面を350mmまで低くすることが可能なRL 85 EC フロントアクスル、AV132ドライブアクスル、AVN132タグアクスルなど。このほかZF Lenksysteme製ZF-Servocom ボールナット式ステアリングシステムも供給する。またこのZF-Servocom ステアリングシステムは、今回の2,200台の低床バスとは別にBPTCから800台の市営バス向けにも受注を獲得している。現在BPTCは28,000台の市バスを運行しており、ZFはすでに15,000セットのアクスルシステムと800セットのオートマチックトランスミッションを、ZF Lenksystemeは18,000セットのZF-Servocom ステアリングシステムを供給している。(2013年1月28日付け各種リリースより)

生産開始

-2013年11月、ZFの子会社上海采埃孚転向機有限公司 [ZF Shanghai Steering Co., Ltd.]の煙台工場は、コラム式電動パワーステアリング (EPSc) の第4世代ボールスライダー中間シャフトの中国国産化プロジェクトを始動させたと発表。この製品はZFのフランス法人が開発し、煙台工場で生産する計画。(2013年12月10日付けプレスリリースより)

-2013年5月、北京の乗用車用アクスルシステム新工場を2013年中に正式に稼働開始させると発表。この工場の年生産能力は数千セット、従業員数は350名とする計画で、製品は主に北京ベンツに供給する予定。(2013年5月2日付け各種リリースより)

ラインオフ

-2013年10月、ZFの子会社「上海采埃孚転向機有限公司 (ZF Shanghai Steering Co., Ltd.)」は、電動パワーステアリング (EPS dp) を初めてラインオフした。このEPS dpの国産化プロジェクトは2012年1月に着手したもので、13のドイツ設備メーカーから加工設備20台、10の欧州メーカーから新型測定設備21台を生産ラインに導入した。(2013年10月27日付け各種リリースより)

-2013年9月、ZFの子会社「上海采埃孚転向機有限公司 (ZF Shanghai Steering Co., Ltd.)」煙台公司は第3期建設を終え生産を開始し、デュアルピニオン式電動パワーステアリングを初めてラインオフした。第3期の投資額は12億元。2012年11月に着工した。すべての建設が完了し、フル稼働に達するのは2014年の予定で、年間生産高は40億元に達し、国内最大、世界でもトップクラスの電動パワーステアリング生産拠点になる見込み。(2013年10月27日付け各種リリースより)

-2013年7月、ZFと広西柳工機械股份有限公司(Guangxi Liugong Machinery Co., Ltd.)が2012年9月に設立した合弁会社「采埃孚柳州駆動橋有限公司(ZF Liuzhou Drive Axle Co., Ltd.)」は同社初の製品となるアクスルAP3000のサンプル品を先ごろラインオフした。この製品は主に広西柳工機械股份有限公司の5ton、6tonホイールローダーに搭載する。(2013年7月2日付け各種リリースより)

開発動向

開発施設

-上海にR&Dセンサーを保有。面積は約4,000平方メートル。開発、設計、素材のテストを行う。2013年現在、従業員数は約300名。

-2013年12月、ZFの子会社「上海采埃孚転向機有限公司 [ZF Shanghai Steering Co., Ltd.]」は、同社のR&Dセンターが中国の国家認可委員会 (China National Accreditation Service for Conformity Assessment、CNAS) の認可を取得したと発表。同認可を取得した国内ステアリングメーカーは同社が初めてとなる。また独ZFにとっても唯一のISO17025を取得したR&Dセンターとなるという。(2013年12月30日付け各種リリースより)

設備投資

国内投資

-2013年12月、ZFは、2013年に同社のアジア太平洋地域事業に10億ユーロ超を投資したと発表。中国においては、北京の乗用車用アクスルシステム工場の開設や、遼寧省瀋陽 (Shenyang) の乗用車用アクスル組み立て工場の拡張をはじめ、さまざまな事業の拡大を行っている。(2013年12月13日付プレスリリースより)

-2013年10月、ZFの子会社上海采埃孚転向機有限公司 [ZF Shanghai Steering Co., Ltd.]は2013年11月、煙台インダストリアルパークの着工式を行った。この工業団地には、同社煙台工場の主要サプライヤーが入居する計画。(2013年11月5日付けプレスリリースより)

-2013年9月、ZFの子会社「上海采埃孚変速器有限公司」 [ZF Transmission Shanghai Co., Ltd.] は、2013年9月27日に新工場の開業式を行った。同社は2004年6月9日設立以降、2013年8月末までに51万台超のオートマチックトランスミッションを生産、販売している。今後は3年間で40万台を生産、販売する計画。新工場の第一期建設の敷地面積は約6万平方メートル。(2013年10月14日付け各種リリースより)

-2013年9月、ZFは北京新工場の開業式を行った。新工場の投資額は15百万ユーロ。ZFが初めて北京に建設した工場で、ZFの完全子会社となっている。敷地面積は3.2万平方メートル。乗用車用アクスルシステムを生産し、北京Benzに供給する計画。(2013年10月6日付け各種リリースより)

-2013年6月5日、ZFは国家発展改革委員会 (National Development and Reform Commission) よりリサイクル (再製造) モデル事業の承認を得たことから、上海に敷地面積2,500平方メートルのトランスミッションリビルト拠点を建設すると発表。2016年には年間リビルト能力4600万台の、中国初の8速、9速乗用車用ATトランスミッションリビルト拠点とする計画。(2013年6月24日付け各種リリースより)