Weichai Power Co., Ltd. [濰柴動力股份有限公司] 2010年12月期の動向
ハイライト
2010年度の業績(単位：百万元)
| 2010年度 | 2009年度 | 増減率(%) | 要因 | |
| 売上高 | 63,279.56 | 35,525.18 | 78.13% |
-商用車の市場ニーズが増加; |
| 営業利益 | 9,245.18 | 4,528.24 | 104.17% | -中国市場の伸び -中国経済の回復 |
| 経常利益 | 9,396.66 | 4,679.89 | 100.79% | |
| 純利益 | 7,999.10 | 3,947.51 | 102.64% |
合弁会社設立
-2009年11月30日、同社は揚州市(Yangzhou city)の当局と戦略的パートナーシップを締結した。 合意内容は揚州市の自動車部品メーカーの競争力強化、および長江デルタ地区に同社の工場を拡張すること。 また同日付けで、扬州柴油机有限责任公司(Yangzhou Diesel Engine Co., Ltd.)および江苏亚星汽车集团有限公司(Jiangsu Yaxing Automobile Group)と３社合弁で潍柴动力扬州柴油机有限责任公司 (eichai Power Yangzhou Diesel Engine Co., Ltd.)を設立、オープニングセレモニーを2010年2月1日に行った。
受注
-子会社「株洲湘火炬火花塞有限責任公司(Zhuzhou Torch Spark Plug Co., Ltd)」の2010年のスパークプラグ生産量は前年比37%増となる1.34億個であった。売上は32％増で過去最高を記録、国内業界一位は連続8年と なった。また2010年は新たに富士重工へスパークプラグの供給を開始し、業界大手のNGK、デンソーの中国市場に食い込んだ。イリジウム、プラチナプラ グについては長安フォード、奇瑞汽車、華晨汽車、海馬汽車などへの独占供給に成功し、高圧ケーブルも吉利汽車集団への供給を開始した。(2011年2月 14日付プレスリリースより)開発動向
研究開発体制
-国内とオーストリアに研究開発センターを保有。2003年10月に約1億元を投資して設立した欧州研発中心(Europe Technical Center)では、AVL社の技術提供を受け中国Ⅲ排ガス基準適合エンジン藍擎(Landking)国Ⅲを開発した。
R&Dセンター
-2010年6月21日、同社は国内の重型トラック、バスメーカー、部品メーカー及びメディア各社を招きグリーンパワー研究開発生産拠点と大出力 ディーゼルエンジン150万基生産拠点の戦略計画発表会を開催した。グリーンパワー生産拠点は「5810プロジェクト」と銘打ち、2012年500億元、 2015年800億元、2020年1,000億元の売上目標を設定している。大出力ディーゼルエンジンは年産能力の目標を2015年150万基、2020 年200万基突破としている。(2010年6月29日付プレスリリースより)技術提携
-2009年12月 9日、イタリアのVM Motori S.p.A からマルチシリンダーエンジン10タイプの製造ライセンス供与を受ける契約に合意した。 この技術導入で、3リッターから32リッターの小型エンジン市場に参入することが可能となる。-2010年6月2日、同社は同済大学と新エネルギーパワートレイン開発における産学協同契約書に調印した。同社はこの産学協同により新エネルギーパワートレインの技術開発と産業化を実現したいと考えている。(2010年6月3日付プレスリリースより)
設備投資
2010年度の主な設備投資
(自動車部品関連のみ)
| 投資項目 | 投資総額 （百万元） |
進捗状況 |
| 陝西法士特歯輪(Shaanxi Fast Gear)ステアリング生産設備更新 | 516.70 | 建設中 |
| 濰柴動力（Weichai Power)の生産設備更新 | 84.84 | 建設中 |
| 濰柴動力（Weichai Power)の大出力ディーゼルエンジン生産設備更新 | 236.13 | 建設中 |
| 宝鶏法士特歯輪(Baoji Fast Gear)のトランスミッション生産設備更新 | 13.59 | 建設中 |
| 陝西法士特歯輪(Shaanxi Fast Gear)のトランスミッション生産設備更新 | 155.53 | 建設中 |
| 株洲歯輪(Zhuzhou Gear)の生産設備更新 | 53.71 | 建設中 |
| 濰柴動力(Weichai Power)の生産設備建設 | 539.61 | 建設中 |
