Hyundai Dymos, Inc. [現代ダイモス (株)] 2014年12月期の動向

近年のハイライト

業績 (単独)

(単位:百万ウォン)
2014年
12月期
2013年
12月期
増減率
(%)
備考
売上高 2,550,729 2,185,539 16.7

-

営業利益 57,260 73,267 (21.8) -
当期純利益 32,904 84,834 (61.2) -

受注

-2015年2月、同社が開発した電子制御式トランスファーケースが2014年12月期に売上高192億ウォンを記録したと発表した。同製品は2013年にロシアの自動車メーカーUAZのSUV「Patriot」に採用されたほか、現代自動車のミニバン「Grand Starex」にも搭載されている。同社は今後、中国自動車メーカーへの採用も予定しており、2018年には同製品の売上高を485億ウォン規模に拡大させる計画。(2015年2月17日付プレスリリースより)

-GM 「Global Small Vehicle」 (GSV) 向けシート27万台分を受注した。メキシコ子会社Automotive Seat System Dymos Mexico S de R.L. de C.V.で2014年12月から生産を開始する。契約期間は2019年までで、受注金額は240百万米ドル (2,500億ウォン) に達する見込み。(2014年7月3日付プレスリリースより)

研究開発体制

拠点 所在地 概要
韓国
東灘 (Dongtan)
シート研究センター
京畿道
華城 (Hwaseong) 市
-2007年3月に完成
華城 (Hwaseong)
パワートレイン研究センター
京畿道
華城 (Hwaseong) 市
-現代自動車グループのHyundai WIA、現代パワーテックとの3社による統合研究所
-2007年1月に完成
米国
Dymos of America ミシガン州
Farmington Hills
-シートの研究開発

研究開発費 (単独)

(単位:百万ウォン)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
金額 78,400 57,700 48,300
対売上高比率 4.0% 3.6% 3.4%

近年の研究開発実績

-現代自動車の商用車用パラレルハイブリッドシステム向けに6速AMT (自動マニュアルトランスミッション) を開発した。このシステムは2015年よりCNG (圧縮天然ガス) ハイブリッドバスに搭載される予定。(2014年7月8日付プレスリリースより)

-現代自動車と共同で、アクティブヘッドレストの開発に成功した。この製品は、追突された際にヘッドレストが瞬時に前方向へ6~6.5cm移動し、頭部の過度な後傾を防止して頸部への負担を軽減する。車載センサーが事故を検知すると、これをヘッドレストに伝達し、0.06秒以内にメカニズムが作動するようになっている。(2014年5月14日付プレスリリースより)

対象製品 主な開発内容
トランスミッション -乗用車用DCT、ハイブリッドバス用AMT
-小型、中型、大型バスおよびトラック用手動変速機
アクスル -乗用車用アクスル開発
現代 「Genesis」後継モデル (DH)
現代 「Equus」後継モデル (VI)
現代 「Genesis Coupe」後継モデル (VK)

-SUV用アクスル開発
起亜 「Mohave」 後継モデル (UM)
現代 「Tucson」 後継モデル (TL)
現代 「中国市場向け小型SUV」(GC)

-商用アクスル開発
現代 「Grand Starex」 (TQ)
現代 「Porter」 (HR)

-小型、中型、大型バスおよびトラック用アクスル
-双龍車向けアクスル、海外輸出用アクスル開発
トランスファーケース -SUV用電子制御式トランスファーケース
シート -乗用車用シート開発(量産モデル)
現代「Sonata」後継モデル
現代「Genesis」後継モデル
現代「Equus」
現代「Grandeur」
起亜「K9」

-乗用車用シート開発(新規開発モデル)
現代「Equus」後継モデル
現代「i20」後継モデル

国内投資

-忠清南道の瑞山 (Seosan) 第2工場が完成し、2014年6月より7速デュアルクラッチトランスミッション (DCT) の量産を開始した。生産能力は年間30万台。この7速DCTは現代自動車「Sonata」(LF型) にオプションとして採用される。(2014年6月17日付プレスリリースより)

海外投資

<スロバキア>
-2014年7月、スロバキアに「Hyundai Dymos Slovakia s.r.o.」を設立。自動車部品の製造を行う。

<米国>
-米国ジョージア州West Pointに位置するシート生産拠点のHyundai Dymos Georgia, LLCが量産を開始したと発表。生産能力は年間15万台分。同拠点で製造するシートはKia Motors Manufacturing Georgia (KMMG) で生産する起亜 「Sorento」などに搭載される。(2014年11月17日付プレスリリースより)

<中国>
-中国子会社の四川現代岱摩斯汽車系統有限公司 [Sichuan Hyundai Dymos Automotive System Co. Ltd.] の工場が完成し、2014年4月より商用車用パワートレイン製品の量産を開始したと発表。年間生産能力は変速機2万台、フロントアクスル5.2万本、リア アクスル5万本。これらの部品は四川省資陽 (Ziyang) 市に位置する四川現代汽車有限公司に納入される。(2014年4月30日付プレスリリースより)