Eaton Corporation 2010年12月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万ドル) |
2010年 12月期 |
2009年 12月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 13,715 | 11,873 | 15.5 | - |
売上総利益 | 4,082 | 3,091 | 32.1 | - |
純利益 | 929 |
383 | 142.6 |
- |
自動車部品 | ||||
売上高 | 1,547 |
1,229 | 25.9 |
-売上高の増加は、世界の自動車市場がプラス成長に転じたことによるもの。米国市場はその他の市場よりも高い成長率となった。 |
営業利益 | 163 | (10) | - | -2010年度の営業利益も売上高の増加にともない増益となった。2009年の従業員削減策や売上高の増加・拡大にともなう生産効率の上昇によるもの。 |
トラック部品 | ||||
売上高 | 1,997 |
1,457 | 37.1 |
-NAFTAや大型トラック市場、ブラジルのトラック・農業用機器市場など、個々の市場が増加に転じ、これらの市場に牽引され売上増となった。 |
営業利益 | 245 | 39 |
528.2 |
-2010年度の営業利益は、売上高の増加にともない前年比528%増。2009年の従業員削減策や売上高の増加・拡大にともなう生産効率の上昇も寄与している。 |
受注
-同社はハイブリッドシステムをDaimler Trucksの「Mercedes Benz BlueTec(R) Atego Hybrid」に納入すると発表。このハイブリッドシステムにはリチウムイオンバッテリーパックや電気モーターが含まれる。(2010年10月11日付プ レスリリースより)-同社は、機械式ディファレンシャルロック「MLocker」を長城汽車の新型SUV「Haval H5」に供給する。この「MLocker」はカーボンフリクションディスクを採用、トラクションおよび耐久性の向上を実現した。(2010年9月22日付 プレスリリースより)
2011年12月期の見通し
-2011年2月後半現在、同社は2011年売上高は2006年度以来初めて全部門で増加し、前年比9%増と予測している。-自動車市場は前年比約6%の成長を予測。自動車生産台数は米国で前年比約7%増、米国外では同5%増と予測。
-トラック部門については、2011年の販売台数は前年比20%増。米国は約40%上昇、米国外では約7%上昇)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万ドル) |
2010年12月期 | 2009年12月期 | 2008年12月期 | |
合計 | 425 |
395 | 417 |
-過去5年間で、約19億米ドルを研究開発に投資。
研究開発拠点
-同社は、中国の上海にイノベーションセンターを新設した。同社のアジア・大洋州地域本社内に位置し、まずは車両電動化やスマートグリッド分野に注力する計画。(2010年10月18日付プレスリリースより)技術提携
-同社は、「New Energy Sustainable Transportation International Alliance (NESTIA)」の設立を発表した。米国および中国企業の全6社によって構成され、中国における電気自動車(EV)の普及を目指す。米国からは同社のほ か、IBMとAECOM Technology Corporation(エンジニアリングサービス大手)が参加する。また、中国側の3社は自動車メーカー北汽福田汽車(Beiqi Foton Motor)、リチウムイオンバッテリーメーカー中信国安盟固利公司(CITIC GUOAN Mengguli Corporation (MGL))、モーターメーカー中山大洋電機股份有限公司(Zhongshan Broad-Ocean Motor Co., Ltd.)となっている。NESTIAはまず最初のプロジェクトとして、Eaton、Broad Ocean、MGLの部品を活用したEVバスの開発および普及を行う計画。また、EVおよびEV機器の開発、公共充電インフラの整備なども行っていく考 え。なお、米国3社はクリーンエネルギー車の普及に向けてアライアンスを形成しており、今回のNESTIA設立もその取り組みの一環という。(2010年 8月30日付プレスリリースより)-同社と高岳製作所は、電気自動車(EV)用充電器に関して技術提携契約を締結した。この契約に基づき、EatonはCHAdeMO方式による急速充電器「DC Quick Charger」を米国、カナダ、メキシコ向けに製造・販売する計画。高岳製作所は東京に本社を置き、電源設備、配電設備などを製造している。(2010 年4月28日付プレスリリースより)
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万ドル) |
2010年12月期 | 2009年12月期 | 2008年12月期 | |
全社 | 394 |
195 |
448 |
自動車部品部門 | 61 |
24 |
54 |
トラック部品部門 | 59 |
30 |
69 |