Rassini, S.A.B. de C.V. (旧 Sanluis Corporation) 2014年12月期の動向
業績 |
(単位:百万メキシコペソ) |
2014年 12月期 |
2013年 12月期 |
増減率 (%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 11,900.3 | 10,361.8 | 14.8 | 1) |
営業利益 | 1,320.4 | 943.2 | 40.0 | - |
部門別売上 | ||||
北米向けサスペンション | 6,148.3 | 5,174.6 | 18.8 | - |
ブラジル向けサスペンション | 2,395.4 | 3,017.7 | (20.6) | 2) |
北米向けブレーキ | 3,370.4 | 2,183.5 | 54.4 | 3) |
要因
1) 全社
-2014年12月期の売上高は、前年比14.8%増。北米でのライトビークル生産の伸びを上回った。北米およびブラジルで新製品を投入できたことが要因。
2) ブラジル向けサスペンション
-2014年12月期の売上高は、前年比20.6%減。ブラジルでの商用車販売台数が、大型トラック・バスを含め、前年比25%減少したことが主な要因。
3) 北米向けブレーキ
-2014年12月期の売上高は、前年比54.4%増。米国Michigan州Flintでブレーキディスク製造の第2工場の稼働開始。Ford、GM向けの2つのプラットフォーム生産が立ちあがったことと、2013年に立ちあがった他プラットフォームを増産したことが寄与した。
合弁事業
-ブラジル子会社のRassini-NHK Automotive (RNA) がリオデジャネイロ (Rio de Janeiro) 工場の拡張と、リオデジャネイロ州Resendeに物流センターの建設を完了したと発表。投資額は10百万ドル。Resende拠点は、MAN Latin Americaの組み立てライン向けのサスペンション部品の供給を最適化する。一方、Rio de Janeiro工場は、大型トラック用サスペンション部品の生産能力を拡大する。今回の投資により、同社はブラジルにおけるサスペンションASSYの年産能力を150万ユニット (85,000トン) に引き上げる見込み。 (2014年2月20日付プレスリリースより)
受注
-2014年の主な受注は以下の通り:
メーカー | モデル | 供給製品 |
Audiのメキシコ新工場 | Q5 | ブレーキディスク |
トヨタのブラジル工場 | Etios | コイルスプリング |
GMのブラジル工場 | Chevrolet Onix | コイルスプリング |
Fordのブラジル工場 | EcoSport | コイルスプリング |
Fordの米国工場 | F-150 | リーフスプリング (15%軽量化) |
Transit van | リアリーフスプリング、フロントコイルスプリング | |
Lincoln MKC | ブレーキローター | |
GMの米国工場 | GMC Sierra | ブレーキローター (防錆加工品) |
Chevrolet Silverado | ブレーキローター (防錆加工品) | |
Chevrolet Suburban | コイルスプリング、ブレーキローター | |
Chevrolet Tahoe | コイルスプリング、ブレーキローター | |
GMC Yukon | コイルスプリング、ブレーキローター | |
Cadillac Escalade | コイルスプリング、ブレーキローター | |
日産の米国工場 | new Frontier | コイルスプリング、リーフスプリング |
受賞
-2014年、北米向けブレーキ部門がGMより「Supplier of the Year」を受賞したと発表。ブレーキ部門がこの賞を受賞するのは、今回で2年連続となる。 (2014年3月13日付プレスリリースより)
-2014年、北米向けサスペンション部門がコイルスプリング事業にて、Fiat-Chryslerの「Certificate of Achievement」を受賞した。
-2014年、ブラジル向けサスペンション部門が、GMの「Supplier Quality Excellence Award」を受賞した。
研究開発体制
-米国ミシガン州Plymouthのエンジニアリング・研究開発センターで研究開発を実施。また、テクニカルセンターを以下拠点に保有:
- メキシコ Coahuila州Piedras Negras
- メキシコ Puebla州San Martin Texmelucan
- ブラジル Sao Paulo
設備投資額 |
(単位:百万メキシコペソ) |
2014年12月期 | 2013年12月期 | 2012年12月期 | |
全社 | 395.9 | 689.4 | 281.0 |
-2014年、主に以下の設備投資を実施:
- 米国ミシガン州Mt. Morris Township: 自動車部品の加工を行う新工場を開設。現在の受注残高に基づき、2016年までにブレーキ部品の売上高が倍増すると見込んでおり、新工場での生産はこれに直接貢献するとみられる。 (2014年4月23日付プレスリリースより)
- 米国ミシガン州 Flint:ブレーキディスクローターの生産開始。年間2.5百万個の生産能力を持つ。
- メキシコ Puebla州San Martin Texmelucan:ブレーキ部品の鋳造工場の拡張が2014年末に完了。