GRUPO KUO, S.A.B. de C.V. (旧 DESC, SA. De CV) 2015年12月期の動向

業績

(百万メキシコペソ)
2015年12月期 2014年12月期 増減率
(%)
要因
全社
売上高 19,621 18,753 4.6 1)
営業利益 2,337 1,338 74.7 2)
自動車部品
-トランスミッション事業部 売上高 3,849 2,828 36.1 3)
-アフターマーケット事業部 売上高 2,516 2,302 9.3 4)
自動車部品 売上高 6,366 5,130 24.1 -


要因
1) 売上高
-2015年12月期の売上高は19,621百万メキシコペソ (前年比4.6%増)。トランスミッション事業部、合弁会社Herdez Deul Fuerte、およびアフターマーケット事業部における増収が貢献した。

2) 営業利益
-2015年12月期の営業利益は 2,337百万メキシコペソ (前年比74.7%増)。トランスミッション事業部、アフターマーケット事業部、プラスチック事業部の業績向上、また、液状ゴム事業の50%を売却したことによる特別利益が主な増益要因。

3) トランスミッション事業部売上高
-2015年12月期 トランスミッション事業部の売上高は3,849百万メキシコペソ (前年比36.1%増)。主な増収要因は、Daimler、Volvoからの需要増、AM General向け納入量の回復、FordおよびFCAからの高性能トランスミッション需要増、デュアルクラッチシステムの売上増加など。

4) アフターマーケット事業部
-2015年12月期、アフターマーケット事業部の売上高は2,516百万メキシコペソ (前年比9.3%増)。市況の回復により、メキシコでエンジン、ブレーキ、パワートレインの売上が伸びた他、ガスケットやシール、ジョイント部品の輸出も増加した。

合弁事業

-Repsol (スペイン) との折半出資による合弁会社Dynasolへの事業譲渡を完了したと発表した。同社はメキシコと中国にある液状ゴム・ニトリルゴム事業をDynasolへ譲渡した。一方のRepsolは、スペインにある化学加速器事業を譲渡している。今回の取引により、同社は約70百万ドルを受領する予定。Dynasolは、高性能タイヤ、アスファルト改質剤、接着剤、コンパウンドのほか、粘度調整剤、不織布材料、医療用途の市場を対象としている。特に、高付加価値製品による合成ゴム市場では、グローバルで市場プレゼンスを拡大している。同合弁会社は、スペインMadridに本社を置き、メキシコ、スペイン、中国に生産拠点、米国に販売オフィスを保有することになる。2014年実績ベースでみると、新たに統合された合弁会社の収益は約700百万ドル、生産能力は50万トン超に達するとみられる。(2015年10月1日付プレスリリースより)

受注

-2015年、同社で開発中の次世代デュアルクラッチトランスミッション技術の供給に関する契約を締結した。

研究開発活動

-新規受注契約に基づき、次世代デュアルクラッチトランスミッション技術を開発、試作品を製造している。

-メキシコと中国の液状ゴム、ニトリルゴム事業を合弁会社Dynasolへ譲渡したことにより、高性能タイヤへの集中を強化。

設備投資額

(百万メキシコペソ)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
自動車部品 296 270 256
化学製品 78 651 449
消費財 960 935 576
その他 3 63 36
合弁事業を除く (411) (960) (420)
合計 925 959 896



設備投資

-自動車部門の主な設備投資は、エンジン部品ラインの統合、ブレーキおよびピストン製造設備の改良、高性能タイヤ事業での開発等。

-2015年、トランスミッション事業部は新型 「Chevrolet Camaro」、「Mustang Shelby GT350」向け6速マニュアルトランスミッション生産に向けた能力拡大プロジェクトを完了した。同モデル向けトランスミッションは2015年半ばに生産開始。

-2015年、Daimler およびCNH向けトランスミッション生産ラインに投資。