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Mecaplast S.A.M. 2014年12月期の動向

* 調整済みベース

要因
1) 生産地域別売上高
<フランス/モナコ>
-2014年の同地域の売上高は224百万ユーロ。全社売上高に占める比率は2012年の47%から2014年は36%と11ポイント低下。

<西欧>
-英国Peterlee工場の能力増強 (1.8倍) とスペイン拠点の好調を背景に全社売上高に占める同地域の比率は2014年は22%と2年前に比べ3ポイント上昇。Mecaplast Peterleeは英国日産のメインサプライヤー、「Qashqai」向けに納入している。

<東欧/トルコ>
-2014年の同地域の売上高は2012年に比べ39%増加。全社売上高に占める比率は18%と2年前に比べ3ポイント上昇。セルビアのZrenjaninの立ち上げがチェコ共和国とトルコの拠点の伸びに寄与。

<アジア>
-2014年は全社売上高に占める同地域の比率は15%と2012年に比べ4ポイント上昇。インド市場は2013年は軟調に推移したにもかかわらず、チェンナイ拠点が大幅増収を達成。2012年の煙台工場の稼動、上海および武漢工場の好調から中国事業も引き続き大きく伸びた。 中国では神龍汽車 (DPCA) からの引き合いが増えた。

<米州>
-全社売上高に占める同地域の比率は2014年は9%。2014年はブラジル市場は不調だったが、サンパウロ拠点は堅調。メキシコのPuebla拠点の伸びでNAFTA圏も引き続き安定。

工場再編

<モナコ>
-同社のモナコ事業であるMecaplast Productionでは2008年から2013年の間に売上高が38.5%減少。このため、Mecaplast Productionの人員を140名から65名削減するとともに、非自動車業界向けの事業を手掛けるFOREPLASTを設立。

<英国>
-Peterlee工場で1,200平方メートルの生産スペースを含め合計3,400平方メートルを拡張。日産向けの納入に対応するもので、これにより同拠点の売上高は倍増する見込み。

<メキシコ>
-生産フローと物流の改善を目的にPuebla工場を再編。生産スペースを合計1,060平方メートル拡張。

<トルコ>
-売上高と従業員数で同社最大のGebze工場で生産スペースを3,600平方メートル増強するとともに、物流センターの見直しに着手。主にトヨタとDacia向けに週間1万個のルーフバーを生産。

<中国>
-上海工場を上海インダストリアルパークに移転。これにより工場とテクニカルセンターを1カ所に集約。

顧客別組織

-顧客別に5つのBusiness Unitを創設。

• PSA/Volvo Cars & Trucks/Fiat Business Unit
• Renault-Nissan/Toyota/Honda Business Unit
• German Customers (GM/BMW/Daimler/Volkswagen/Ford) Business Unit
• China Business Unit
• Americas Business Unit

工場設立計画

<メキシコ>
-メキシコ事業の強化に伴い同国中西部のSilaoにメキシコ第2工場を建設中。日産とGM向けにエンジン部品を生産する。敷地面積9,000平方メートルの新工場は2016年に稼動、最大で300名を雇用する予定。

<中欧>
-受注拡大に伴い同地域での生産能力を拡大する。2016年に新工場を稼動する予定。

<中国内陸部 (華中) >
-2012年の煙台、2014年の瀋陽に続いて2017年までに武漢に第5工場を建設する予定。

研究開発体制

-2014年は3カ所のスキルセンターと5カ所のインターナショナルテクニカルセンターで400名のエンジニアがコンカレントエンジニアリングに従事。スキルセンターはモナコ、仏Lens、仏Izernoreの3カ所にあり、部品の設計開発を行っている。

研究開発費

-売上高に占める研究開発費の割合は2014年は3%。

研究開発活動

スマートカー
-トランクに保管する物の出し入れが容易な可動式トランクフロア (swivel boot floor)
-室内掃除機
-積荷に応じて調整できるトランク内装部品
-運転支援用スマートトリム

乗用車系
-内装トリム部品 (共同プロジェクト：「FoamIN」、「Plume」、「ARIZONA」など) の30%軽量化

クリーンエンジン
-100%リサイクルのエアフィルター

EV
-樹脂製バッテリーラック (「OPERA4FEV」 プロジェクト)

樹脂化
-樹脂製オイルサンプ
-樹脂製構造部品

海外投資

-2014年、英国子会社のMecaplast Peterleeが拡張工事を完了したと発表。生産スペースを1,200平方メートル、倉庫用に960平方メートル、屋根付きスペースを1,188平方メートル拡張。日本の自動車メーカーのニーズに対応する。同子会社は、2011年に日産の新型 ｢Qashqai｣ 向けに外装部品を受注し、2013年末より生産を開始している。従業員数は、2012年の85名から現在は160名に増員された。なお、中国の遼寧省瀋陽 (Shenyang) では同社にとって中国4番目となる生産拠点を建設しており、BMWやGM向けに供給する予定。同工場は、2014年第4四半期に開設予定となっている。(2014年4月1日付プレスリリースより)

各種データ

従業員数

* 調整済みベース