Delphi Korea (Korea Delphi Automotive Systems Corporation) [韓国デルファイ(株)] 2013年12月期までの動向

ハイライト

近年のハイライト

業績 (連結)

(単位:百万ウォン)
2013年12月期 2012年12月期 増減率 (%)
売上高 1,249,367 1,230,344 1.5
営業利益 30,368 23,291 30.4
当期純利益 29,713 28,513 4.2

受注

スズキ
-スズキのタイ新工場にコンデンサーを供給する。対象車両は「Swift」ベースのエコカーで、2012年に生産開始の予定。コンデンサーの生産はタイ子会 社のKDAC (Thailand) Co., Ltd.で行う。なお、韓国デルファイは日本生産の「Swift」にもコンデンサーを納入している。(2010年5月13日付プレスリリースより)

GM

-GMの北米プラットフォーム「K2XX」向けパーキングブレーキを受注した。「K2XX」は「GMT900」の後継として、2013年から採用予定のフル サイズピックアップ・SUV用プラットフォーム。同社は年間78万台分のブレーキを納入し、受注金額は5年間で1,700億ウォンに達する見込み。 (2010年4月26日付プレスリリースより)

-GM 「Epsilon 2」プラットフォーム用オルタネーターを受注。年間の供給数量はGM北米に12万5,000個、GM欧州に4万2,000個、GM大宇に3万8,000個等、合計27万1,000個に達する模様。また、これにより初年度で126億ウォンの売上増が見込まれる。(2006年5月12日付プレスリリースより)

Renault Samsung
-「SM5」、「SM7」向けパワーブレーキを初めて受注。これまでは日立がRenault Samsung向けにパワーブレーキを納入していた。(2006年5月29日付プレスリリースより)

双竜
-双竜自動車「Rodius」向けリアアクスルの新規受注が確定。今回の受注により、年間23億ウォンの売上増が見込まれる。(2006年8月8日付プレスリリースより)

事業提携

-同社とメキシコのKatcon社は、エキゾースト事業の戦略的提携に関してMOU (了解覚書) を締結した。両社は技術、生産拠点、人的資源など の共有を行う計画。Katconは2009年、米国Delphiからエキゾースト部門を買収。欧州と北米に研究所を保有し、世界8カ所に生産拠点を展開している。(2010年3月22日付プレスリリースより)

会社設立

<中国>
-2007年9月、江蘇省の常熟 (Changshu) 市に「Changshu KDAC Co., Ltd.」を設立。オルタネーターの生産を行う。主に韓国メーカー向けに製品を供給する他、日系メーカー向け供給の拡大も視野に入れる。

受賞

-双竜自動車から2012年の「優秀サプライヤー賞」を受賞。2004年、2005年、2008年に続いて4度目となる。なお、双竜自動車から今回受賞したサプライヤーは同社を含めて5社。(2013年4月2日付プレスリリースより)

-同社の空調製品部門は、米国GMから2013年「Supplier of the year」に選定された。同部門の受賞は2012年に続いて2年連続となる。量産開発に成功した製品の技術および品質競争力が高く評価されたもの。(2014年2月4日付プレスリリースより)

-2013年10月、韓国で開催された「2013 GM Supplier Quality Excellence Award」の表彰式において、同社製コンプレッサーが受賞したと発表。この賞は1年間で不良率ゼロppmを達成したサプライヤーを表彰するもの。韓国デルファイは2012年、GMに対して105万台のコンプレッサーを納入した。(2013年10月18日付プレスリリースより)

-GM Indiaから2011年の「ビジネスパートナー賞」を受賞。同社は現在、GM Indiaにコンプレッサー、HVACモジュール、CRFM (コンデンサー、ラジエーター、ファンモジュール) 等を供給している。(2012年5月21日付プレスリリースより)

-Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc.から2010年の「Toyota Quality Award」を受賞したと発表。「SP-15」コンプレッサーが2010年にゼロPPMを達成したことが評価されたもの。韓国デルファイは2004年6月に「SP-15」を量産開始。2011年4月までに「SP-15」をトヨタのピックアップトラック「Tacoma」約110万台に供給している。(2011年6月22日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

-2013年5月、電装品工場内に機械実験室を新設した。ハーフシャフトの開発において実車条件を反映して試験することが可能なリアルモードシミュレーションテスター、電動パワーステアリングの開発のための評価施設などを備えている。(2013年6月14日付プレスリリースより)

-2007年3月、大邱 (Daegu) 技術研究所の試験棟増築工事が完了。これにより、電装工場と圧縮機工場に分散していた試験設備をこの建物に集中させ、テスト能力や効率性を高める狙い。また、実車騒音測定のため無響室も設置。これまで屋外に制限されていた騒音測定が室内で行えるようになった。同社は 「GMワールドワイドスペックへの対応等に必要な試験設備をこの試験棟に確保していく計画」と説明。(2007年3月14日付プレスリリースより)

-1998年05月、大邱 (Daegu) 市に技術研究所を設立。

技術提携

-韓国の大邱慶北科学技術院 (Daegu Gyeongbuk Institute of Science and Technology: DGIST) との間で、相互事業協力に関する了解覚書 (MOU) を締結した。これに基づき両者は、DGIST保有技術の商品化開発、制動技術に関する特許分析の共同実施など、産研協力関係を構築する。また、DGISTの研究所内に韓国デルファイの先行研究室を開設し、技術情報の交流、研究施設および設備の共同活用などの協力体制を強化する計画。なお、両者は現在、電子式パーキングブレーキ (EPB)、電気機械式ブレーキ (EMB)、外乱補償機能を持つ電動パワーステアリング (EPS) などの共同研究を推進している。(2013年10月15日付プレスリリースより)

-韓国電子通信研究院 (Electronics and Telecommunications Research Institute: ETRI) との間で、ICT (情報通信技術) 基盤のインテリジェント自動車の研究に関して業務提携契約を締結した。当面の主要課題として、スマートセンサー技術およびADAS (先進運転支援システム) を共同開発する計画。また、今後は共同で研究施設を設立するほか、ETRIが保有する多様な独自技術の事業化に向けて協力していく考え。 (2013年7月9日付プレスリリースより)

技術導入契約

相手先 対象製品
Delphi 58mm エバポレーター、MT-34 ECM等
NTN (日本) FTJ (低振動型等速ジョイント) アクスル
日立 (日本) P32M フロントキャリパーブレーキ