富士機工 (株) 2012年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2012年
3月期
2011年
3月期
増減率
(%)
備考
全社
売上高 97,082 91,771 5.8 -日本と中国で売上が減少したが、その他の地域で増加したため、増収。
営業利益 4,686 5,461 (14.2) -
経常利益 4,943 5,340 (7.4) -
当期純利益 3,351 3,328 0.7 -

海外事業

<タイ>
-タイでステアリングコラムの生産を倍増する。ラヨン県の工場に新たに設備を導入し、2012年度から13年度にかけて生産能力を増強する。タイでは政府のエコカー政策に対応し、日系メーカー各社がコンパクト車の現地生産を拡大している。ステアリング部品のニーズも高まっていることから、現地の供給力を大幅に高め、日系メーカー各社の需要に対応する。(2012年3月28日付日刊自動車新聞より)

<中国、日本>
-Ficosaは、Renault-日産の次世代小型車セグメント向けに、オートマチックシフターシステムを供給すると発表した。同社は、欧州・NAFTA (北米自由貿易協定)・Mercosur (南米南部共同市場)・アジアの各市場向けに生産および販売を行う。なお、中国・日本市場に関しては、富士機工が生産を行う予定。(2011年10月5日付プレスリリースより)

会社設立

<中国>
-同社と台湾の常裕富士機工股份は、中国河南省の鄭州(Zhengzhou)市に合弁会社を設立すると発表。新会社「鄭州常富汽車配件有限公司」 [Zhengzhou Jofu Auto Parts Co., Ltd]は、自動車用シフター製品および機関駆動部品の製造・販売を行う予定。資本金は2.5百万米ドル(約2億円)で、出資比率は富士機工67%、常裕富士機工股份が33%。2013年に操業を開始する計画。(2012年3月27日付プレスリリースより)

2013年3月期の見通し

(単位:百万円)
  2013年3月期
(予想)
2012年3月期
(実績)
増減
(%)
売上高 97,300 97,082 0.2
営業利益 4,800 4,686 2.4
経常利益 5,000 4,943 1.2
当期純利益 3,400 3,351 1.5

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期
ステアリングコラム事業 914  729
シート事業 489  477
パワートレイン事業 319 269
合計 1,722  1,476

研究開発体制

-研究開発活動は同社が中心に実施。
-海外子会社に関しては、同社が主として開発試作段階までの基本開発支援を行い、量産試作からは子会社が車両適用開発を実施。
-試作および実験を含め、359名が研究開発に携わっている。
-2012年3月末現在の産業財産権の総数は370件(国内147件、海外223件)。

研究開発活動

ステアリングコラム事業
-ステアリングコラムに要求される機能・性能を最も合理的な機構・構造で実現するために、塑性加工技術の水準向上をはかりコスト低減、軽量化および安全性・商品性の向上に取り組んでいる。
-グローバル化に対応し、日、米、欧の三極開発体制強化を図り、米国・欧州の顧客も考慮した競争力の強化と品揃えの充実に取り組んでいる。
-自動車メーカーおよびシステムメーカーと走行性能向上に関する将来技術、製品の開発を共同で実施。

シート事業
-シートのリクライナー、ハイトアジャスター、スライド、ロックをはじめとするシート機能のコア部品開発およびシステム開発を実施。環境対策と安全・快適性ニーズの高まりを受けて、小型・軽量・高強度・高機能化とコスト低減活動に取り組んでいる。
-中国での現地化に対応するため、中国開発拠点を設立し、現地材料・工法での開発を実施。
-車両の使い勝手向上のため、RV車等のシートアレンジ対応製品開発に取り組み、多様化する顧客のニーズを満たす製品開発に取り組んでいる。
-株式会社タチエスとは、開発スピードの短縮等シナジー効果を狙って、設計陣の相互受入れによる共同開発を実施。

パワートレイン事業
-シフター部品については、A/Tシフターの構造合理化によるコスト低減・軽量化に取り組み一段の競争力強化を図るため、普及型シフター開発に取り組んでいる。また、操作感、操作音などの操作フィール改善を図る商品力向上対応、将来の小型化対応に備えた商品開発も推進中。
-プーリー、ドライブプレート等の機関駆動部品については、板材の増肉成形工法やすり割り成形工法に代表される独自の塑性加工技術と解析技術、ノウハウを活用し、市場の板金化へのニーズに対応した各種形状プーリーの開発に継続的に取り組んでいる。
-大型車部品については、M/T、A/Tコントロール部品を中心に、顧客の仕様を基本とした開発を実施。
-子会社である國洋電気工業株式会社は、電子機器における独自の技術をもとに、効率的な新製品の開発を実施している。

技術導入契約

(2012年3月31日現在)
国名 契約先 内容 契約期間
ドイツ Winkelman Pannhoff GmbH 一体成型ドライブプレートの製造技術 1996年1月29日 - 2013年1月28日
(自動継続)
リヒテンシュタイン

ThyssenKrupp Presta AG

ステアリング・コラムの特許クロスライセンス契約 2007年7月30日 - 2017年4月17日

技術供与契約

(2012年3月31日現在)
国名 契約先 内容 契約期間
台湾 台湾厚木工業股份有限公司
[Taiwan Atsugi Co., Ltd.]
ステアリング・コラムの製造技術 1992年10月6日- 2012年10月5日
(自動継続)
台湾 常裕富士機工股份有限公司
[Joyu-Fuji Machinery Co., Ltd.]
ATシフター・MTリンケージ・プーリーの製造技術 1996年10月8日 - 2012年10月7日
(自動継続)
中国 協富光洋(厦門)機械工業有限公司
[Shye Fu Koyo (Xiamen) Mechanical Industry Co., Ltd.]
ステアリング・コラムおよび中間シャフトの製造技術 2011年1月1日 - 2015年12月31日
(自動継続)
米国 Douglas Autotech Corporation ステアリング・コラムおよびATデバイスの製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
米国 Fuji Autotech U.S.A L.L.C. シート・リクライニング、シート・リフターおよびシート・スライド機構の製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
チェコ Fuji Koyo Czech s.r.o. ステアリング・コラムおよび中間シャフトの製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
フランス Fuji Autotech France S.A.S. シート・リクライニング、シート・リフターおよびシート・スライド機構の製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
インドネシア PT. Autotech Indonesia ステアリング・コラムおよび中間シャフトの製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
中国 広州富士機工汽車部件有限公司
[Fuji Autotech Guangzhou Co., Ltd.]
シート・リクライニング、シート・リフターおよびシート・スライド装置の製造技術 2007年1月1日から9年間
タイ Summit Fujikiko Kurata Manufacturing Co., Ltd. ステアリング・コラムおよび中間シャフトの製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
中国 広州常富機械工業有限公司
[Guangzhou Changfu Machinery Co., Ltd.]
ATシフターの製造技術 2007年1月1日 -
(該当車種製造中)
インド Sona Fuji Kiko Automotive Ltd. ステアリング・コラムおよび中間シャフトの製造技術 2008年2月28日から7年間又は該当車種の製造期間
台湾 信昌機械廠股份有限公司
[Hsin Chong Machinery Works Co., Ltd.]
シート・リクライニング機構の製造技術 2008年3月18日から5年間又は該当車種の製造期間
中国 広州常富機械工業有限公司
[Guangzhou Jofu Machinery Co., Ltd.]
ロッドフードサポートの製造技術 2010年6月1日から5年間又は該当車種の製造期間
ドイツ Fuji Kiko Hammerstein Automotive GmbH シート・リクライニング、シート・リフタ―およびびシート・スライド機構の製造技術

2010年5月25日から該当車種の製造期間

ブラジル Fuji Autotech Autopecas do Brasil Ltda シート・リクライニング機構の製造技術 2011年4月27日から5年間又は該当車種の製造期間
スペイン Ficosa International S.A. ATシフタ―の製造技術 2011年6月20日から該当車種の製造期間
中国 浙江富昌泰汽車零部件有限公司
[Zhejiang Fu Chong Tai Automotive Parts Co., Ltd.]
シート・リクライニング、シート・リフタ―およびシート・スライド機構の製造技術 2011年9月30日 -
2016年9月29日まで
(自動継続)

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
ステアリングコラム事業 1,413 - -
シート事業 538 - -
パワートレイン事業 154 - -
その他 140 - -
全社 2,246  2,494 1,488

-2012年3月期は、新規受注、モデルチェンジによる新製品製造対応の生産体制整備等を実施。

設備の新設・改修

(2012年3月31日現在)
会社名
事業所名
所在地 事業 投資予定金額
(百万円)
着手 完了 完成後の
増加能力
新設
同社
鷲津工場
静岡県
湖西市
シート事業 1,397 2011年
8月
2013年
3月
変動なし
同社
新居工場
静岡県
湖西市
ステアリングコラム事業 576 2011年
4月
2013年
3月
変動なし
同社
本庄工場
埼玉県
本庄市
パワートレイン事業 110 2011年
4月
2013年
3月
変動なし
浙江富昌泰汽車零部件有限公司
[Zhejiang Fu Chong Tai Automotive Parts Co., Ltd.]
中国
浙江省
シート事業 871 2012年
1月
2012年
12月
変動なし
Fuji Koyo Czech s.r.o. チェコ
ピルゼン市
ステアリングコラム事業 400 2012年
4月
2013年
3月
変動なし
改修
同社
鷲津工場
静岡県
湖西市
シート事業 125 2012年
4月
2013年
3月
変動なし
同社
新居工場
静岡県
湖西市
ステアリングコラム事業 63 2012年
1月
2013年
3月
変動なし