東プレ (株) 2011年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2011年 3月期 |
2010年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 80,689 |
71,398 | 13.0 | - |
営業利益 | 5,501 | 4,629 | 18.8 | - |
経常利益 | 5,586 | 4,874 | 14.6 | - |
当期純利益 | 936 | 2,151 | (56.5) | - |
プレス関連製品事業 | ||||
売上高 (外部顧客) |
46,775 | 40,259 | (16.2) | -国内自動車生産が大震災の影響により落ち込んだが、新興国の旺盛な需要に支えられ通期は堅調に推移。 -北米において自動車生産が前年同期比で大きく改善したため増収。 |
営業利益 | 4,095 | 3,463 | 18.3 | -国内での新規立上り車種用の金型償却費の負担が重いが、北米における売上増加が寄与し、増益。 |
2012年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2012年3月期 予想 |
2011年3月期 実績 | 増減率(%) | |
売上高 | 83,000 |
80,689 |
2.9 |
営業利益 | 8,000 | 5,501 | 45.4 |
経常利益 | 8,500 | 5,586 | 52.2 |
当期純利益 | 4,600 | 936 | 391.5 |
第12次中期経営計画
経営数値目標 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 (中計最終年度) |
2011年3月期 実績 | 増減率(%) | |
売上高 | 95,000 |
80,689 |
17.7 |
営業利益 | 7,800 | 5,501 | 41.8 |
経常利益 | 8,200 |
5,586 | 46.8 |
当期純利益 | 4,900 | 936 | 423.5 |
プレス関連製品事業の戦略
1. 中国、タイの円滑な立上げ
2. 技術領域の拡大と新市場の拡大
3. 国内外の生産拠点の強化
①「東プレ埼玉」工場建設、稼働(2009年)
②「東プレアメリカ」の設備増強(2009年)
③中国広東省佛山市に工場建設(2010年)
→ 世界No.1の自動車市場の需要拡大に対応
④タイに販売会社「Topre (Thailand) Co., Ltd.」設立(2010年)
⑤新興国自動車産業拡大への対応 → 市場調査
開発動向
研究開発費用 |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 2009年3月期 | |
全社 | 1,020 |
909 | 1,038 |
研究開発体制
開発本部:コア技術を応用した新製品の開発・新規事業化。各事業部:新機能を追求した新製品、新技術の開発活動。
研究開発活動
プレス関連製品事業
-北米の車体衝突強度要件の強化に伴う劇的な高度強化ニーズに対応するため、冷間プレス成形品として世界最高強度となる1180MPaハイテン製のボディ骨格製品の量産化に向けた最終段階の開発を進めている。
-量産を開始しているホットスタンプ工法(熱間プレス成形)では、製品競争力を向上させるための応用開発を継続。
-市場が急速拡大しているハイブリッド車・電気自動車向けの専用製品であるバッテリー収納ケースの軽量化・低コスト化を図った製品開発を実施。
技術供与契約
(2011年3月31日現在)
相手方の名称 | 国名 | 契約品目 | 契約内容 | 契約期間 |
広州東昇機械有限公司 [Sunrise Machinery Co., Ltd.] |
中国 | 自動車用プレス製品・金型 | 技術情報の提供及びノウハウの実施承諾 | 2007年8月31日から 2012年8月30日まで (以降1年毎に自動延長) |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 2009年3月期 | |
全社 | 4,021 |
10,983 | 6,854 |
プレス関連製品事業
-設備投資 3,471百万円を実施。
-内、自動車用プレス部品金型を中心に744百万円。
-内、子会社の東プレ九州、Topre America Corporation、及び東普雷(佛山)汽車部件有限公司[Topre(Foshan) Autoparts Corporation] において自動車用プレス部品の生産設備を中心に2,686百万円。
-東プレは中国で引っ張り強度が1ギガパスカル級のハイテン(高張力鋼)材を用いたプレス部品の生産を始める。同ハイテン材を用いて日本や北米で生産している部品を中国でも生産するため、地場の高炉メーカーと材料開発を進める。中国で1ギガパスカル級ハイテンを用いた自動車用プレス部品の生産を行うのは業界初と見られる。現地化が困難とされていたハイテン調達を可能にし、グローバル生産車種の部品調達の現地化ニーズに対応する。中国鉄鋼大手の宝鋼集団と共同で材料開発を行っており、約2年後にプレス部品の量産を開始する予定だ。中国工場の生産能力は国内主力工場の一つであるときがわ工場(東プレ埼玉、埼玉県ときがわ町)の約2倍で、当面の生産計画は日系大手自動車メーカー複数社からの受注で埋まっているとしている。(2011年2月15日付日刊自動車新聞より)
設備の新設(プレス関連製品事業)
事業所名 | 設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
完成後の 増加能力 |
相模原事業所 (神奈川県相模原市) |
自動車プレス部品用金型新設 | 634 |
2011年 3月 |
2012年 3月 |
同程度 |
広島事業所 (広島県東広島市) |
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東普雷(佛山)汽車部件有限公司 [Topre(Foshan) Autoparts Corporation] (中国広東省) |
自動車プレス部品生産工場新設 | 6,000 |
2010年 4月 |
2011年 6月 |
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