西川ゴム工業 (株) 2014年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2014年 3月期 |
2013年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 82,750 | 70,721 | 17.0 | - |
営業利益 | 8,833 | 6,805 | 29.8 | - |
経常利益 | 9,374 | 7,151 | 31.1 | - |
当期純利益 | 6,189 | 4,483 | 38.1 | - |
自動車部品 | ||||
売上高 | 77,971 | 66,281 | 17.6 | 1) |
営業利益 | 8,147 | 6,154 | 32.4 |
要因
1) 自動車部品
-国内外ともに自動車生産台数が対前年を上回る実績となるとともに、為替が業績に一部寄与した結果、増収増益となった。
Cooper Standard Automotive Inc.とのアライアンスを強化
<ブラジル>-2013年8月、ブラジルにウェザーストリップなどを生産する工場を、米Cooper Standard Automotive Inc. (CSA) と合弁で設立すると発表した。資本金は830万ドル (約8億円)。西川ゴム米国法人が40%、CSAが60%出資する。12月に設立し、2014年上期に生産を始める。両社合弁による生産拠点はタイ、アメリカに次いで3カ所目。西川ゴムがブラジルに進出するのは初めて。会社名は未定。14年12月期に55百万レアル (約23億円) の売上高を見込む。 (2013年8月8日付日刊自動車新聞より)
再編
-2014年4月1日付で子会社の西川物産と西和工業を合併すると発表した。西川物産を存続会社とする吸収合併方式で、西和工業は解散する。西川物産は工業用ゴム製品や金型の製造・販売、西和工業は工業用ゴム製品の加工・販売を行っている。 (2013年9月12日付プレスリリースより)西川グループ 「2020ビジョン」
-シール (密閉) とフォーム (発泡) 技術が「己の立つところ」であることを今一度確認し、深耕することで、卓越した存在になる。-財務目標
- 連結売上高: 1,000億円以上
- 連結営業利益率: 10%以上
- 連結総資産営業利益率 (ROA): 10%以上
領域 | 施策 |
事業 | 1. グローバル事業の拡大・充実 2. シール&フォームエンジニアリングの深耕 3. 新たな事業の柱の創出 |
制度・仕組み | 1. グローバル拡充への対応 2. 高コスト体質の改善 3. 組織・業務の再構築 |
2015年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2015年3月期 (予測) |
2014年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
売上高 | 80,000 | 82,750 | (3.3) |
営業利益 | 7,000 | 8,833 | (20.8) |
経常利益 | 7,000 | 9,374 | (25.3) |
当期純利益 | 4,700 | 6,189 | (24.1) |
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 321 | 250 | 214 |
自動車用部品 | 203 | 171 | 140 |
研究開発体制
-2014年3月より、これまで別本部体制であった自動車関連と一般産業資材関連の開発部署を同一本部へ統合。相互間の技術・ノウハウ・人的資源の共有化・活用化・活性化を進める計画。研究開発活動
軽量化技術の開発-軽量化のニーズに対し、シール材の中でも重量低減効果が高いグラスランチャンネルやドアインナーシール、トランクシールなどについては既に樹脂化、薄肉化および発泡化などの技術開発により、軽量化水準仕様を確立しており、量産および新モデルへの適用が拡大中。
-レス化、ハイブリッド化、モジュール化などによる、更なる軽量化への研究を実施。
-シール材についても、それぞれ軽量化改善を行っている。
防音性向上技術の開発
-ドアホールシールの防音性向上とドア部以外への展開を図るため、関連ベンチマーク活動の充実化および発泡技術の深耕や異種材料との複合化などの研究を継続実施しており、2014年3月期には高性能次世代ドアホールシールの開発を果たし量産採用された。
-ここでの要素技術を、ドア周りシール材へも活用検討中。
環境対応技術の開発
-資源の有効活用を図るため、マテリアルリサイクルの検討を推進。
-材料のロス低減やシール材製造ラインの省エネ化、電気自動車 (EV) などの環境対応車に向けた次世代シール材の開発および植物由来資源を活用した新規材料開発を継続実施している。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 7,146 | 5,409 | 3,617 |
自動車用部品 | 7,032 | 5,305 | 3,483 |
自動車用部品
-主に、新製品のためのシール製品生産設備および原価低減を目的とした合理化投資のための生産設備に投資。
海外投資
<メキシコ>-メキシコ・グアナファト州に新設した車体シール工場を2016年にも拡張する。工場建屋を増設し、従業員数を現在の2倍の800人に増やす。同国では自動車生産の増加に伴って、車体シールの需要も膨らんでいる。自動車メーカーの現地調達化のニーズに対応し生産能力を増強する。同国では日系自動車メーカーが主に米国向け小型車の輸出拠点として生産を拡大している。メキシコ工場は2013年10月に稼働したばかりだが、米国市場の回復もあって需要が増えることから追加投資する。 (2014年7月24日付日刊自動車新聞より)
設備の新設 |
(2014年3月31日現在) |
事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手年月 | 完了 予定 |
同社 | ||||
白木工場 (広島市安佐北区) |
自動車用シール製品および一般産業資材製品生産設備 | 521 | 2013年 11月 |
2015年 3月 |
安佐工場 (広島市安佐北区) |
自動車用シール製品および一般産業資材製品生産設備 | 1,207 | 2013年 9月 |
2015年 3月 |
吉田工場 (広島市安芸高田市) |
自動車用シール・内外装製品および住宅用外壁製品生産設備 | 492 | 2013年 11月 |
2015年 3月 |
三原工場 (広島県三原市) |
自動車用シール製品および住宅用外壁製品生産設備 | 449 | 2013年 8月 |
2015年 3月 |
その他 | 本社建物、研究開発設備およびその他設備 | 1,095 | 2013年 10月 |
2015年 3月 |
国内子会社 | ||||
西川物産 (株) (広島市安佐南区) |
自動車用シール製品および金型の生産設備 | 240 | - | 2015年 3月 |
(株) 西川ビッグオーシャン (広島市安佐北区) |
自動車用シールおよび一般産業資材製品生産設備 | 159 | 2014年 3月 |
2015年 3月 |
(株) 西川ゴム山口 (山口県下関市) |
自動車用シール製品生産設備 | 201 | 2014年 3月 |
2015年 3月 |
在外子会社 | ||||
Nishikawa Cooper LLC (米国デラウェア州) |
自動車用シール製品生産設備 | 1,150 | 2013年 12月 |
2014年 12月 |
Nishikawa Tachaplalert Cooper Ltd. (タイ ナコンチャラシマ県) |
自動車用シール製品生産設備 | 1,814 | 2013年 12月 |
2014年 12月 |
上海西川密封件有限公司 [Shanghai Nishikawa Sealing System Co., Ltd.] (中国上海市) |
自動車用シール製品生産設備 | 924 | 2013年 12月 |
2014年 12月 |
広州西川密封件有限公司 [Guangzhou Nishikawa Sealing System Co., Ltd.] (中国広州市) |
自動車用シール製品生産設備 | 750 | 2013年 12月 |
2014年 12月 |
Nishikawa Cooper Mexico S.A. de C.V. (メキシコ グアナファト州) |
自動車用シール製品生産設備 | 1,240 | 2013年 12月 |
2014年 12月 |
PT. Nishikawa Karya Indonesia (インドネシア 西ジャワ州) |
自動車用シール製品生産設備 | 1,240 | 2013年 12月 |
2014年 12月 |