(株) 今仙電機製作所 2012年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2012年 3月期 |
2011年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 78,786 | 83,828 | (6.0) | - |
営業利益 | 2,810 | 6,414 | (56.2) | - |
経常利益 | 2,692 | 5,880 | (54.2) | - |
当期純利益 | 1,471 | 3,685 | (60.1) | - |
自動車部品関連事業 | ||||
売上高 | 74,339 | 79,376 | (6.3) | -震災の影響を受け主要得意先の自動車生産が大幅に減少したことや、タイの洪水による影響により。 |
営業利益 | 2,827 | 6,246 | (54.7) | - |
動向
<得意先系列別> | (単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | ||||
売上高 | 構成比 | 売上高 | 構成比 | 売上高 | 構成比 | |
本田技研工業 | 32,739 | 44.0% | 37,048 | 46.7% | 34,195 | 48.8% |
日産自動車 | 15,411 | 20.7% | 15,658 | 19.7% | 13,417 | 19.2% |
三菱自動車 | 12,077 | 16.3% | 11,955 | 15.1% | 8,787 | 12.6% |
富士重工業 | 3,305 | 4.4% | 2,640 | 3.3% | 3,174 | 4.5% |
マツダ | 2,236 | 3.0% | 3,082 | 3.9% | 2,947 | 4.2% |
ダイハツ工業 | 1,199 | 1.6% | 1,187 | 1.5% | 1,030 | 1.5% |
いすゞ自動車 | 985 | 1.3% | 1,236 | 1.6% | 900 | 1.3% |
その他 | 6,384 | 8.6% | 6,565 | 8.2% | 5,540 | 7.9% |
-ホンダ系列向けは、震災、タイ洪水による受注減。
-富士重系列向けは、国内にて採用製品の増加。
<製品別> | (単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | ||||
売上高 | 構成比 | 売上高 | 構成比 | 売上高 | 構成比 | |
シートアジャスタ | 63,200 | 85.0% | 67,636 | 85.2% | 59,910 | 85.6% |
ウインドレギュレータ | 98 | 0.1% | 135 | 0.2% | 188 | 0.3% |
ランプ | 5,186 | 7.0% | 5,456 | 6.9% | 4,229 | 6.0% |
リレー | 2,077 | 2.8% | 2,800 | 3.5% | 2,621 | 3.7% |
ホーン | 1,048 | 1.4% | 1,244 | 1.6% | 1,048 | 1.5% |
その他 | 2,726 | 3.7% | 2,103 | 2.6% | 1,995 | 2.9% |
-シートアジャスタの受注減が全体の減少に響く。
中期経営計画
- 2013年3月期から2015年3月期までをフェーズ1とし、連結売上高1,000億円の達成を目指す。
- 海外生産拠点での現地調達を拡大し、2014年度までに円高影響をゼロにすることを目指す。現在、北米地域やアジア地域で手がけるシートアジャスタは構成部品、材料の約5割を日本から供給しているため、為替変動によって収益が左右される状況にある。これに対し、納入先が現地で行うモデルチェンジに合わせて調達先の開拓を加速し、100%の現地化を図ることを目指す。12~14年度までの次期中期経営計画のコスト低減策として、主力のシートアジャスタを手がける全工場で推進する考えだ。(2011年10月19日付日刊自動車新聞より)
- 2016年3月期から2018年3月期までをフェーズ2とし、中期計画の見直しを図る。
- 2019年3月期から2021年3月期までをフェーズ3とし、連結売上高1,800億円、適正な利益確保を目指す。
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 149 | 122 | 118 |
対売上高比率(%) | 0.19 | 0.14 | 0.16 |
研究開発活動
自動車部品関連事業<シートアジャスタ>
-衝突時の乗員保護を目的とした高強度製品や衝撃を吸収する製品、衝突前に危険を知らせる製品の開発。
-低燃費を実現させるために部品の削減、新素材、新加工による小型軽量化製品の開発。
-高齢化社会に向け利便性の優れた福祉車両用の回転リフトアップシートの開発。
-CAE解析技術を活用した製品開発期間の短縮と、スライド、リクライニング、ハイトなどの基本機能向上、低コスト化を目指した研究開発。
-音・振動といった感覚的性能に優れたパワーシートアジャスタの開発およびパワー作動時の挟み込み防止技術などシートの動作を制御する電子ユニットとの融合開発。
<ウィンドレギュレータ>
-更なる小型化、軽量化を図るため、新構造の提案活動を実施。
<電子ユニット>
-各種装置の複合制御を可能にした統合ユニットの製品化をはじめ、メモリーシートECUやシートベルトプリテンション制御ECUを製品化し、更に各種シートアレンジ制御など、機構と電子を融合したメカトロニクス製品の研究開発。
-環境対応車(EV、HEV)用の各種電子機器製品の研究開発。
<ランプ>
-LED素子を採用したリアコンビネーションランプ、ルームランプなどの多種の新規ランプを開発。
-制御ユニット、ランプ、ロック機構を組み合わせたオーバーヘッドコンソールは、モジュール化の研究開発中。
<ホーン>
-低価格化の実現と高品質化を両立した新製品開発を推進中。
<その他の製品>
-トラックのエア系統を制御するマグネチックバルブや、エアコン用ダクトの開閉制御を行うアクチュエーターの小型化、軽量化、高性能化、複数のマグネチックバルブの一体モジュール化の研究開発や、大型二輪車用の電動スクリーン(風防の電動調整装置)を開発、製品化するなど、機構・電動技術を応用した新製品の開発。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 6,486 | 4,382 | 1,844 |
自動車部品 | 6,402 | 3,863 | 1,752 |
2012年3月期の設備投資
-主なものは、ラウンドリクライニングアジャスタおよびシートアジャスタの製品生産設備。
設備の新設計画(自動車部品関連事業) |
(2012年3月31日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
今仙電機名古屋工場 (愛知県犬山市) |
生産設備 | 923 | 2012年2月 | 2013年3月 |
今仙電機岐阜工場 (岐阜県加茂郡) |
生産設備 | 1,202 | 2012年4月 | 2013年3月 |
今仙電機八百津工場 (岐阜県加茂郡) |
生産設備 | 473 | 2012年4月 | 2013年3月 |
今仙電機岡山工場 (岡山県倉敷市) |
生産設備 | 1,027 | 2012年4月 | 2013年3月 |
今仙電機可児工場 (岐阜県可児市) |
生産設備 | 38 | 2012年4月 | 2013年3月 |
今仙電機春里工場 (岐阜県可児市) |
生産設備 | 122 | 2012年4月 | 2013年3月 |
今仙電機広島工場 (広島県東広島市) |
生産設備 | 302 | 2012年4月 | 2013年3月 |
広州今仙電機有限公司 [Guangzhou Imasen Electric Industrial Co.,Ltd.] (中国 広東省) |
生産設備 | 800 | 2012年1月 | 2012年12月 |
武漢今仙電機有限公司 [Wuhan Imasen Electric Industrial Co., Ltd.] (中国 湖北省) |
建物、生産設備 | 600 | 2012年1月 | 2012年12月 |
Imasen Bucyrus Technology Inc. オハイオ工場 (米国 オハイオ州) |
生産設備 | 700 | 2012年1月 | 2012年12月 |
Imasen Bucyrus Technology Inc. テネシー工場 (米国 テネシー州) |
建物、生産設備 | 800 | 2012年1月 | 2012年12月 |
Imasen Manufacturing India Pvt. Ltd. (インドラジャスタン州) |
生産設備 | 60 | 2012年1月 | 2012年12月 |
Imasen Manufacturing (Thailand) Co., Ltd. (タイ アユタヤ県) |
建物、生産設備 | 400 | 2012年1月 | 2012年12月 |
Imasen Philippines Mfg. Corp. (フィリピン ラグナ州) |
生産設備 | 50 | 2012年1月 | 2012年12月 |