業績

（単位：百万円）

-	2011年 3月期	2010年 3月期	増減率 （%）	要因
全社
売上高	73,022	58,241	25.4	-
営業利益	2,337	121	1,831.4	-
経常利益	1,766	(392)	-	-
当期純利益	155	(421)	-	-
鉄鋳造鍛造事業
売上高	44,022	28,259	55.8	新興国向けトラック・建設機械の需要回復、国内においては新規客先獲得。
営業利益	1,620	(1,237)	-
軽合金事業
売上高	24,437	18,666	30.9	国内ではエコカー補助金終了に伴う駆け込み需要により自動車関連の売上が増加したことに加えて、タイ国内の需要も増加。
営業利益	274	(737)	-

事業再編

2010年12月、電力機器事業部を2011年4月1日に分社することを目的に100%子会社を設立すると発表した。主要事業の自動車やトラック、建設機械の素形材事業に特化するため、ビジネス形態が異なる電力機器事業部を分社化する。将来的には企業の合併・買収（M&A）による独立も視野に入れる。同日開催した取締役会で決議した。同社によると分社化及び子会社の設立については銀行とのローン契約に基づく貸出人承認を得ることが前提としている。分社化は、新興国における自動車関連分野の旺盛なニーズに対応し、自動車部品を中心とする素形材事業に経営リソースを集中するのが狙い。同時に、電力機器事業部に独立性を持 たせ将来の成長に役立てる。12月中に同社100%出資子会社を設立し、11年4月1日に電力機器事業部を吸収させる予定。 (2010年12月8日付日刊自動車新聞より）

2010年4月、アルミニウム鋳造事業の生産拠点を再編すると発表した。菊川南事業所（静岡県菊川市）を閉鎖し、同事業所で行うアルミ金型重力鋳造品の生産を、2010年度中にタイ子会社に全面移管する。同じく菊川南で生産するアルミ砂型鋳造品は2011年度中に横地事業所（静岡県菊川市）へ移管し、機械加工と組み立ては外注化する。菊川南の従業員84人の雇用は異動や転籍を行い確保する。跡地利用は未定。菊川南事業所の生産（鋳造）能力は月350トンで、2009年3月期の売上高は55億9,600万円。（2010年4月23日付日刊自動車新聞より）

研究開発費

（単位：百万円）

-	2011年3月期	2010年3月期	2009年3月期
全社	128	315	1,646
鉄鋳造鍛造事業	31	-	-
軽合金事業	77	-	-
一般素形部品関連事業	-	286	1,596

研究開発活動

-	研究開発内容
鉄鋳造鍛造事業	高強度材料であるハイパーダクタイルの適用部品と客先の拡大を目指して、軽量化設計及び提案活動を行っている。既存製品をハイパーダクタイルに置換することで得られるメリットを明確かつ具体的に示すと同時に、顧客の要望に合わせて強度とバランスのよい材料開発を行っている。
軽合金事業	内面平滑化技術（AS処理）を用いて製品内面を平滑化することにより、エンジン性能を向上させる技術は量産化しているが、さらに材料内部への残留応力付加によって疲労強度特性が大幅に改善されることについて見通しがついたため、具体的な適用に備えて詳細データの採取などの開発と処理装置の開発を進めている。 ホイールについては同社独自の2ゲート式低圧鋳造法にフローフォーミング技術を組み合わせた、更なる軽量化ホイールの開発を推進している。自動車メーカーとの共同による形状面での開発とともに、従来よりも生産性と歩留まり向上に力点を置いた軽量化ホイール製法の開発を進めている。

設備投資額

（単位：百万円）

-	2011年3月期	2010年3月期	2009年3月期
全社	3,158	1,104	8,150
鉄鋳造鍛造事業	1,342	-	-
軽合金事業	1,669	-	-
一般素形部品関連事業	-	1,050	8,006

-鉄鋳造鍛造事業
生産合理化を目的とした設備の更新・メンテナンスや、新規受注対応品の機械加工設備の新設等を中心に実施。

-軽合金事業
連結子会社Asahi Tec Aluminium (Thailand)Co., Ltd.における新規受注品対応の機械設備や金型等の生産設備増強を中心に実施。

設備の新設

（2011年3月31日現在）

会社名/事業所名	所在地	事業セグメント 設備の内容	投資予定総額 (百万円）	着工	完成予定
テクノメタル(株) 北本工場	埼玉県 北本市	鉄鋳造鍛造事業 機械加工設備	325	2011年 2月	2012年 4月
Asahi Tec Aluminium (Thailand)Co., Ltd. バンパコン工場	タイ チョンブリ県	軽合金事業 アルミ合金鋳物生産設備	308	2011年 4月	2012年 1月