パイオニア株式会社 2007年度の動向
ハイライト
2008年3月期のハイライト
業績
事業提携
-2007年9月、シャープ(株)との間で業務提携および資本提携を行うことで合意。次世代DVD、ネットワーク関連、カーエレクトロニクス、映像等の各分野において、両社のリソースを活用し協力することで、新事業の創出および企業価値向上を図る。
-2007年12月、シャープ(株)に対して第三者割当による新株式発行を行った。この結果、シャープ(株)は同社の筆頭株主(14.28%)となる。
-カーエレクトロニクス分野での共同開発計画
>>> 詳細は 開発動向 参照
事業再編
2007年10月1日付で、東北パイオニア(株)を完全子会社化。今後は、両社が行っているスピーカー事業の統合を行い、同社が企画・販売、東北パイオニア(株)が技術・生産を担当する。(2007年7月31日付プレスリリースより)
会社設立
2007年7月、ソフトバンクテレコム(株)、インクリメントP(株)との共同出資により、「Qプロ(株)」を設立。新規開発の通信型ナビゲーションを使用したテレマティクスサービスを構築する計画。資本金は2.5億円で、同社の出資比率は40%。(2008年3月5日付プレスリリースより)
>>> 詳細は 開発動向 参照
事業計画
-2011年3月期に、連結売上高9,000億円、連結営業利益370億円の達成を中期経営目標とする。
-カーエレクトロニクス事業では、売上高4,500億円、営業利益260億円を目指すとともに、営業利益率6%の水準維持を目標とする。
業績
(単位: 百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 |
全社 | ||||
売上高 | 774,477 | 797,102 | (2.8) | - |
当期純利益 | (17,992) | (6,761) | - | - |
カーエレクトロニクス事業 | ||||
売上高 | 375,885 | 359,802 | 4.5 | カーナビゲーションシステムとカーオーディオ製品の売上がともに増加。カーナビのOEM売上は北米で増加。カーオーディオのOEM売上は、国内や中国、北米で増加。同事業全体の売上に占めるOEM構成比は約39%。 |
営業利益 | 26,154 | 22,116 | 18.3 |
事業提携
-2007年9月、シャープ(株)との間で業務提携および資本提携を行うことで合意。次世代DVD、ネットワーク関連、カーエレクトロニクス、映像等の各分野において、両社のリソースを活用し協力することで、新事業の創出および企業価値向上を図る。
-2007年12月、シャープ(株)に対して第三者割当による新株式発行を行った。この結果、シャープ(株)は同社の筆頭株主(14.28%)となる。
-カーエレクトロニクス分野での共同開発計画
>>> 詳細は 開発動向 参照
事業再編
2007年10月1日付で、東北パイオニア(株)を完全子会社化。今後は、両社が行っているスピーカー事業の統合を行い、同社が企画・販売、東北パイオニア(株)が技術・生産を担当する。(2007年7月31日付プレスリリースより)
会社設立
2007年7月、ソフトバンクテレコム(株)、インクリメントP(株)との共同出資により、「Qプロ(株)」を設立。新規開発の通信型ナビゲーションを使用したテレマティクスサービスを構築する計画。資本金は2.5億円で、同社の出資比率は40%。(2008年3月5日付プレスリリースより)
>>> 詳細は 開発動向 参照
事業計画
-2011年3月期に、連結売上高9,000億円、連結営業利益370億円の達成を中期経営目標とする。
-カーエレクトロニクス事業では、売上高4,500億円、営業利益260億円を目指すとともに、営業利益率6%の水準維持を目標とする。
開発動向
研究開発体制
研究開発費
研究開発活動 (2008年3月期)
-カーエレクトロニクス事業
カメラによる画像を解析する技術とナビゲーション機能を組み合わせた、新しいカーナビゲーションシステムの研究開発を行っている。画像解析技術の応用として、「画像認識カーナビゲーション」を開発。このナビゲーションは、以下の3機能によって利便性や安全性の向上を実現。
拠点名 | 所在地 | 研究開発内容 |
総合研究所 | 埼玉県 鶴ヶ島市 |
有機エレクトロニクス、次世代ストレージ、高機能デバイス関連、ヒューマンインターフェース、放送通信技術中長期研究開発 |
開発センター | 埼玉県 鶴ヶ島市 |
オーディオ、光ディスク、配信、ホームネットワーク関連技術、次世代カーナビ、次世代車載デジタル放送受信技術の開発 |
研究開発費
(単位:百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
全社計 | 59,395 | 59,222 | 63,442 |
カーエレクトロニクス事業 | 22,705 | 21,388 | 23,217 |
研究開発活動 (2008年3月期)
-カーエレクトロニクス事業
カメラによる画像を解析する技術とナビゲーション機能を組み合わせた、新しいカーナビゲーションシステムの研究開発を行っている。画像解析技術の応用として、「画像認識カーナビゲーション」を開発。このナビゲーションは、以下の3機能によって利便性や安全性の向上を実現。
(1)リアルビューナビ | : | カメラが捉えた前方の画像から信号機、車線、看板等を認識し、リアルタイムの映像を用いた案内を行う。 |
(2)アラウンドモニターナビ | : | 自車両や周辺車両の動きを分析し、危険を通知。 |
(3)ロードスケープナビ | : | 道路景観を解析し、単調な風景が続くと別のルートを案内。 |
今後はこれらの技術を元に、画像処理機能を搭載した車載機器の早期実用化を目指す。
技術提携
2007年9月、シャープ(株)との間で業務提携を行うことで合意。カーエレクトロニクス分野においては、シャープが持つ中小型ディスプレイ技術、通信技術、センサ技術と、同社のカーナビゲーション技術や車載ノウハウを組み合わせることによって、車載エレクトロニクス分野での新事業創出を目指す。
ソフトバンクテレコム、インクリメントP、同社の3社は、2008年夏に本格的に開始するテレマティクスサービスのシステム開発で合意。これまで3社は共同設立した「Qプロ(株)」(東京都港区)で、移動体通信システムを利用したテレマティクス事業の企画・検討を行ってきたが、カーナビの普及などインフラが整いつつあることから、サービスの本格化に向けて加速していく。(2008年3月7日付日刊自動車新聞より)
設備投資
設備投資額
設備の新設計画 (カーエレクトロニクス事業関連)
(単位:百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
全社 | 38,527 | 47,851 | 39,026 |
カーエレクトロニクス事業 | 18,515 | 14,576 | 12,214 |
設備の新設計画 (カーエレクトロニクス事業関連)
会社名・ 事業所名 |
所在地 | 設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
パイオニア(株) 川越工場 |
埼玉県 川越市 |
カーエレクトロニクス製品生産設備 |
5,302 | 2008年 3月 |
2009年 3月 |
東北パイオニア(株) | 山形県 天童市・ 米沢市 |
カーエレクトロニクス製品、有機EL等生産設備 |
871 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
インクリメント・ピー(株) | 東京都 目黒区 |
地図ソフト等 |
2,993 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
Pioneer Manufacturing (Thailand)Co., Ltd. |
タイ アユタヤ |
カーエレクトロニクス製品生産設備 |
2,837 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
Tohoku Pioneer (Vietnam) Co., Ltd. | ベトナム ハイフォン |
携帯電話用スピーカー、カースピーカー生産設備 | 683 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
Pioneer Technology (Shanghai) Co., Ltd. |
中国 上海 |
カーエレクトロニクス製品生産設備 |
2,111 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
Pioneer Electronics (Shanghai Export Zone) Co., Ltd. | 中国 上海 |
カーエレクトロニクス製品生産設備 | 1,866 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
Shanghai Pioneer Speakers, Co., Ltd. |
中国 上海 |
カーエレクトロニクス製品生産設備 |
1,829 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |