サンデンホールディングス (株) 2017年3月期の動向

業績

(単位：百万円)

	2017年 3月期	2016年 3月期	増減率 (%)	要因
全社
売上高	282,061	294,237	(4.1)	-
営業利益	1,582	5,494	(41.6)	-
経常利益	(2,262)	6,138	-	-
親会社株主に帰属する当期純利益	(22,488)	6,965	-	-関係会社株式のうち、実質価額が取得原価に対して著しく下落した株式について関係会社株式評価損10,912百万円を特別損失に計上。
自動車機器部門
売上高	199,180	198,385	0.4	-欧州や中国の市場は堅調に推移し、自動車機器事業全体としては販売増となったが、為替等の影響を受けたことにより、前年並み。
営業利益	4,418	6,523	(32.3)	-部品の内製化やグローバル部品の調達構造改革等に努めたものの、将来に向けた環境技術開発投資の実施や海外における生産性改善の一部遅れ、為替等の影響により減益。

2015年4月1日、持株会社体制へ移行

事業会社概要

社名	事業内容
サンデンホールディングス株式会社	-
サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社	自動車空調システム事業
サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社	自動車空調用コンプレッサー事業
サンデン・リテールシステム株式会社	流通システム事業
サンデン・リビングエンバイロメントシステム株式会社	住環境システム事業
サンデン・エンバイロメントプロダクツ株式会社	自然冷媒プロダクツ事業
サンデン・アドバンストテクノロジー株式会社	同グループの先行技術開発
サンデン・ビジネスエキスパート株式会社	同グループの共通の専門サービスの提供

東京本社移転
-同社はグループ会社とともに東京本社（東京都台東区）を移転すると発表した。JR秋葉原駅に近い秋葉原ダイビルに移る。5月9日から新本社で業務を開始する。移転を機に社員の働き方や意識の改革を進め、経営品質の向上を図る。移転するグループ会社は、サンデン・オートモーティブクライメイトシステム、サンデン・オートモーティブコンポーネント、サンデン・リビングエンバイロメントシステム、サンデン・エンバイロメントプロダクツ、サンデン・ビジネスエキスパート。(2016年4月30日付日刊自動車新聞より)

ヒートポンプシステム事業の強化

-同社の車載エアコンシステム事業会社サンデン・オートモーティブクライメイトシステム (サンデンAS、東京都千代田区) は、少ないエネルギーで効率的に冷暖房できるヒートポンプシステム事業の強化に乗り出す。日系自動車メーカーから電気自動車 (EV) 向けに受注、来年に量産化を目指す。同社のエアコンシステムのグローバルシェアは4%だが、ヒートポンプシステム事業を本格的に立ち上げて10% に引き上げる方針だ。(2016年7月5日付日刊自動車新聞より)

自動車用コンプレッサー販売台数

	2018年3月期 (予測)	前年比伸び率	2017年3月期 (実績)	前年比伸び率	2016年3月期 (実績)
販売台数 (千台)	18,200	6%	17,100	9%	15,700
地域別伸び率
-欧州	-	+10%	-	+5%	-
-中国・アジア	-	+12%	-	+16%	-
-日本	-	-25%	-	+24%	-
-米州	-	-14%	-	-7%	-

2018年3月期の見通し

(単位：百万円)

	2018年3月期 (予測)	2017年3月期 (実績)	増減 (%)
売上高	285,000	282,061	1.0
-自動車機器	203,000	199,200	1.9
営業利益	5,000	1,582	216.1
経常利益	4,000	(2,262)	-
親会社株主に帰属する当期純利益	7,000	(22,488)	-

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発費

(単位：百万円)

	2017年3月期	2016年3月期	2015年3月期
全社	7,910	4,260	6,742
-自動車機器事業	5,530	6,771	4,488

研究開発拠点

-4極開発体制（日本・欧州・北米・アジア/中国）のもと、顧客への新製品・新技術提案を軸とした新製品開発を展開。併せて材料技術、信頼性技術および生産技術等、グローバルでの技術支援を展開。

研究開発活動

自動車機器事業
-プラグインハイブリッド車や電気自動車など車両の変化に対応したコンプレッサーならびにカーエアコンシステムの開発。

-環境対応のための次世代商品の開発や省エネ対応を自動車機器事業の最大の課題とし、小型・軽量・高効率コンプレッサー、電動コンプレッサー、自動車用小型・軽量のHVACシステム、自動車空調ヒートポンプシステム等、省動力・低燃費等、環境負荷低減のための開発を推進。

燃料電池車（FCV）向けカーエアコン用新型電動コンプレッサーと水加熱ヒーター
-サンデン・オートモーティブクライメイトシステムが燃料電池車（FCV）向けにカーエアコン用新型電動コンプレッサーと水加熱ヒーターを開発。両製品は八斗島事業所（群馬県伊勢崎市）で生産している。今後は国内外の自動車メーカーにグローバル規模で販売する。(2016年11月29日付日刊自動車新聞より)

設備投資額

(単位：百万円)

	2017年3月期	2016年3月期	2015年3月期
全社	12,400	14,800	13,300
自動車機器事業	10,800	12,500	9,800
-日本	2,100	4,800	3,200
-欧州	3,100	4,200	4,000
-北米	700	500	500
-アジア	4,700	2,900	2,000