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サンコール (株) 2015年3月期の動向

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

事業計画

2015年3月期以降の事業展開
1. 海外の旺盛な自動車用製品の需要に対応すべく、グローバル展開を強化する。

-メキシコ工場での自動車部品の生産・販売
(1) 弁ばね用線の拡張
(2) SBR生産に向けた合弁会社の立ち上げ
(3) リングギアの生産・販売

-中国の天津にて新会社設立によりリングギア事業拡大

2. 主力製品のシェア拡大

-自動車エンジン用弁ばね (材料込) の同社シェア現状20%を30%まで上昇させる計画。
-シートベルト用リトラクターの同社シェア現状8%を15%まで上昇させる計画。

研究開発活動

1) 精密機能材料 (日本)
精密ピストンリング線材の開発
-ピストンリングのシール性能を高めるため、精密異形引抜き線材の表面品質を改善する工法を開発。今後は、モジュール化設計が進む最新エンジンへの搭載が始まり、さらにダウンサイジング設計に伴い需要が増加する高価な窒化リング (ステンレス線材) の低コスト化を実現するべく、同社が長年開発してきた高強度弁ばね線材をベースとした新しいばね鋼線材 (クラス1.5材) を開発し、市場に供給していく。

2) 精密機能部品 (日本)
新可変動弁機構用ぜんまいの開発
-次世代エンジンの新可変動弁機構用部品として、弁ばねと同等の高品質を有する異形断面材を用いたぜんまいバネの開発を行ってきたが、国内外自動車メーカーでの採用が決定し、2014年5月から量産開始。その後、同メーカーの他エンジンにも展開され、2015年9月には外国自動車向けの量産も開始される予定。また、次期モデル用の開発にも着手。

シートベルトリトラクター用高反発ぜんまいの開発
-高トルクぜんまいバネ用異形圧延材の開発により、トルク値を現行比10%高めることに成功。これにより、ぜんまい材の薄板化と全長削減が実現でき、重量軽減によるコスト低減が可能となる。2016年3月期の製品量産化とその後の拡販を目指し、客先と開発推進中。

2015年3月期の設備投資
-増産対応、生産性向上、コスト削減、品質向上、環境改善を中心に設備投資を実施。

精密機能材料
-主に、弁ばね用材、精密異形材の生産性向上、品質向上、弁ばね用材製造設備の敷設を目的に投資を実施。

精密機能部品
-主に、自動車関連部品のコスト削減、生産性向上、および環境改善を目的に投資を実施。