サンコール (株) 2013年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2013年 3月期 |
2012年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 31,360 | 30,658 | 2.3 | - |
営業利益 | 2,137 | 1,725 | 23.9 | - |
経常利益 | 2,741 | 1,864 | 47.0 | - |
当期純利益 | 1,867 | 968 | 92.9 | - |
精密機能材料 | ||||
売上高 | 3,975 | 3,918 | 1.5 | - |
精密機能部品 | ||||
売上高 | 18,016 | 16,814 | 7.1 | -エコカー補助金終了等の影響を受けたものの、米国と中国でエンジン用途部品が大幅に伸長。 |
2014年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2014年3月期 (予測) |
2013年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
売上高 | 32,000 | 31,360 | 2.0 |
営業利益 | 2,400 | 2,137 | 12.3 |
経常利益 | 2,400 | 2,741 | (12.4) |
当期純利益 | 1,700 | 1,867 | (8.9) |
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
中期経営計画
-中期経営計画「プラン37500」を策定。コア技術の精密金属塑性加工をベースに自動車、デジタル製品、光通信のグローバルシェアを拡大し、2014年度で売上高375億円を目指す。目標達成のための終了戦略は以下の通り:1) 売上高の拡大
-ハイブリッド車向けリアクトルコイル等、開発製品の市場展開を進めると同時に、同社の世界市場シェアが高い製品の新用途への活用などを実施。
2) グローバル生産体制の強化
-アジアや米国向けの需要が今後伸びると想定していること、為替リスク等に対応すること、新興国メーカーとの競争で優位性を保つために、以下の施策を実施:
- 継続した投資により、日本・米国・アジアの三極生産体制を強化。
- 弁ばね用線は合弁事業による中国での生産を開始し、拡大する需要に対応。
-リチウムイオン電池の端子加工品やハイブリッド車向け積層電磁鋼板コイル等の新規品開発を早期、かつ確実に実行するための開発体制の強化。
4) 原価低減
-生産工程を省略しコンパクトな生産ラインにつながる素材開発、生産性を高めたラインへの改造などの原価低減を推進。
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 786 | 703 | 523 |
研究開発活動
1) 開発グループ (日本)PHV用ターミナルバスバーの開発
-平角線を自在にフォーミング加工することにより、従来のプレス加工に比べ設計ロスを大幅に削減し、更に絶縁塗装技術を確立し、樹脂製絶縁カバーを不要としたターミナルバスバーを開発。2013年1月から量産開始。
2) 精密機能材料 (日本)
高トルクゼンマイバネ用精密圧延材の開発
-自動車シートベルト用ゼンマイバネの高トルク化を目的として、素材である精密圧延材の高強度化を進めてきたが、材料成分および製造条件の最適化により、高強度でありながらゼンマイの加工性も兼備した圧延材の開発に成功。
3) 精密機能部品 (日本)
新可変動弁機構用ぜんまいの開発
-次世代エンジンの新可変動弁機構部品向けに、弁ばねと同等の高品質を有する異形断面材を用いたゼンマイバネの開発を行ってきたが、海外自動車メーカーでの採用が決定し、2013年度から量産開始予定。
シートベルトリトラクター用高反発ゼンマイの開発
-精密機能材料での高トルクゼンマイバネ用精密圧延材の開発により、異形圧延の技術とゼンマイ強加工との組み合わせにより、反発力を現行比10%高めることに成功。これにより、ゼンマイ材の薄板化と全長削減により重量軽減を図ることができ、大幅なコスト低減が可能となる。製品の2013年度の量産化を目指し、客先での認証活動を開始。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
-精密機能材料 (日本) | 125 | 340 | 221 |
精密機能材料 計 | 125 | 340 | 221 |
-精密機能部品 (日本) | 501 | 586 | 715 |
-精密機能部品 (米国) | 355 | 88 | 26 |
-精密機能部品 (アジア) | 75 | 52 | 82 |
精密機能部品 計 | 931 | 726 | 823 |
その他 | 589 | 580 | 1,211 |
合計 | 1,767 | 1,646 | 2,255 |
-増産対応、生産性向上、コスト削減、品質向上、環境改善を中心に設備投資を実施。
精密機能材料
-主に、弁ばね用材、精密異形材の生産性向上、品質向上に投資を実施。
精密機能部品
-主に、自動車関連部品のコスト削減、生産性向上、および環境改善に投資を実施。
設備の新設計画 |
(2013年3月31日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定額 (百万円) |
着手 | 完了予定 |
同社 (京都市右京区) |
生産設備 (精密機能材料) |
520 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
同社 (京都市右京区) |
生産設備 (精密機能部品) |
643 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
Suncall America Inc. (米国インディアナ州) |
生産設備 (精密機能部品) |
228 | 2013年 1月 |
2013年 12月 |
Suncall High Precision (Thailand) Ltd. (タイ チョンブリ県) |
生産設備 (精密機能部品) |
162 | 2013年 1月 |
2013年 12月 |
Suncall (Guangzhou) Co., Ltd. (中国広州市) |
生産設備 (精密機能部品) |
165 | 2013年 1月 |
2013年 12月 |