サンコール (株) 2012年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2012年 3月期 |
2011年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 30,658 | 33,089 | (7.3) | - |
営業利益 | 1,725 | 2,606 | (33.8) | - |
経常利益 | 1,864 | 2,471 | (24.6) | - |
当期純利益 | 968 | 1,428 | (32.2) | - |
精密機能材料 | ||||
売上高 | 3,918 | 3,601 | 8.8 | -震災およびタイ洪水の影響により、同社グループ向け弁ばね材料の需要が落ち込んだが、輸出に振り向けることでカバーし、増収。 |
精密機能部品 | ||||
売上高 | 16,814 | 18,203 | (7.6) | -震災およびタイ洪水の影響で需要が低迷したため、減収。 |
2013年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2013年3月期 (予想) |
2012年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
売上高 | 33,500 | 30,658 | 9.3 |
営業利益 | 2,900 | 1,725 | 68.1 |
経常利益 | 2,800 | 1,864 | 50.2 |
当期純利益 | 1,800 | 968 | 86.0 |
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
事業戦略
<精密機能材料の事業展開>- 燃費向上に貢献する材料の開発
- 小型軽量エンジンに対応した高強度材料の開発
- 精密異形加工技術と新たに開発した高速プレス加工技術を組み合わせ、よりコストダウンを可能にする製品の開発
- 顧客のグローバル展開に対応する生産や物流体制の構築整備
- 軽量・コンパクト化に対応した製品の開発
- 精密異形加工技術と新たに開発した絶縁被膜加工技術を組み合わせた、HVおよびEV用部品の開発
- グローバル生産拠点(弁ばね5拠点、リングギア4拠点)を最大限活用した最適地での生産
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 703 | 523 | 441 |
研究開発活動
1) 開発グループ (日本)PHV用ターミナルバスバーの開発
-平角線を自在にフォーミング加工することにより、従来のプレス加工に比べ設計ロスを大幅に削減し、更に絶縁塗装技術を確立し、樹脂製絶縁カバーを不要としたターミナルバスバーを開発。2012年度後半から量産開始予定。
2) 精密機能材料 (日本)
3ビードバルブコッター異形材の開発
-自動車エンジンに用いられるバルブの偏摩耗を抑制することを目的として、現行の1ビード形状を3ビード形状にしたバルブコッター材の開発を行ってきたが、これまでに蓄積した異形加工技術を駆使して、複雑形状のダイス設計・伸線技術を確立した。現行製法に比べて寸法精度、製造コストが優れることから海外自動車メーカーでの採用が決定し、2012年度から量産開始の予定。
3) 精密機能部品 (日本)
ATミッション用高強度ばねの開発
-これまで開発を進めてきた疲労強度従来比7%の向上を図った超高強度ばねを次世代モデル車向けに量産を開始した。これにより、小型軽量化と特性の改善により自動車の燃費向上に寄与。
新可変動弁機構用ぜんまいの開発
-次世代エンジンの新可変動弁機構部品向けに、弁ばねと同等の高品質を有する異形断面材を用いたぜんまいばねの開発を行っており、2014年度の量産化を目指して開発ステージへの投入と実機評価を進めている。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
-精密機能材料 (日本) | 340 | 221 | - |
精密機能材料 計 | 340 | 221 | - |
-精密機能部品 (日本) | 586 | 715 | - |
-精密機能部品 (米国) | 88 | 26 | - |
-精密機能部品 (アジア) | 52 | 82 | - |
精密機能部品 計 | 726 | 823 | 385 |
その他 | 580 | 1,211 | 792 |
合計 | 1,646 | 2,255 | 1,177 |
-増産対応、および生産性向上、コスト削減、品質向上、環境改善を中心に設備投資を実施。
精密機能材料
-主に、弁ばね用材、精密異形材の生産性向上、品質向上に投資を実施。
精密機能部品
-主に、自動車関連部品のコスト削減、および環境改善に投資を実施。
-2013年3月期の設備投資額は、3,000百万円を計画。海外グループ会社において、主に自動車関連の新規量産立上げ、量産対応、合理化のための投資が増加する予定。
設備の新設 (精密機能部門) |
(2012年3月31日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定額 (百万円) |
着手 | 完了予定 |
同社 (京都市右京区) |
生産設備 (精密機能部品) |
370 | 2012年 4月 |
2013年 3月 |
Suncall America Inc. (米国インディアナ州) |
生産設備 (精密機能部品) |
232 | 2012年 1月 |
2012年 12月 |
Suncall (Guangzhou) Co., Ltd. (中国広州市) |
生産設備 (精密機能部品) |
113 | 2012年 1月 |
2012年 12月 |