(株) エクセディ 2019年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2019年
3月期
2018年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 282,398 283,319 (0.3) -主に中国での受注減
営業利益 19,626 23,808 (17.6) -売上減に加え、労務費を中心とした製造コストの増加等
税引前利益 19,039 22,499 (15.4) -
親会社株主に帰属する当期純利益 12,967 15,791 (17.9) -

  
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

 

研究開発費

(単位:百万円)
2019年3月期 2018年3月期 2017年3月期
MT事業 1,063 1,212 1,235
AT事業 1,791 1,880 1,789
その他 1,089 1,045 1,011
新商品開発費 1,784 1,631 1,727
合計 5,726 5,768 5,763

 

研究開発体制

-2019年3月31日現在、研究開発スタッフはグループ全体で496名。総従業員の約4%に相当。
-研究開発は同社を中心に以下拠点で実施:

名称 所在地
国内
(株) ダイナックス 北海道
海外
愛思帝 (重慶) 駆動系統有限公司
[EXEDY Chongqing Co., Ltd.]
中国 重慶市
エクセディダイナックス上海
[EXEDY DYNAX Shanghai Co., Ltd.]
中国 上海市
EXEDY Friction Material Co., Ltd. タイ チョンブリ
EXEDY ENGINEERING ASIA Co., Ltd. タイ チョンブリ
EXEDY Globalparts Corporation 米国 ミシガン



研究開発活動

MT事業
-乗用車系部品では、環境問題・低燃費に対応した希薄燃焼型エンジンや直噴ディーゼルエンジンから生じる振動を効率的に吸収する、高性能ダンパー付きクラッチや2マスフライホイールの開発を推進している。

-商用車系部品では、マニュアルクラッチをはじめ、MTの発進・変速操作を自動化したAMT用として、コントロールユニットの指令に従ってクラッチを操作するアクチュエーターユニットおよびモータードライバーなどの製品を開発している。

AT事業
-トルクコンバーター、ロックアップクラッチ、湿式クラッチなどを開発。湿式クラッチに関して、内部の油の流れ、面圧を解明し、スリップ性能改善につなげる研究を最新のコンピューターシステムを駆使して継続的に進めている。

-低燃費を実現するために低速度域までロックアップ領域を拡大し、低速のクラッチ締結時の振動を減衰するトルクコンバーターの開発に成功し、新規受注を獲得。

-連結子会社のダイナックスでは、ロックアップクラッチ用摩擦材をはじめ、自動変速機の部品を開発している。商用車系では、DCTへの適用部品開発を進めており、ダイナックスは商用車初の湿式デュアルクラッチを量産。

その他
-ダウンサイジング過給エンジンや気筒休止エンジン用の高性能ダンパーの開発。

-ハイブリッド車用に、エンジン/モーター切替え時、およびエンジン走行時に発生する振動を吸収するダンパー装置、タイヤ側からの過大負荷入力を緩和するトルクリミッター付きダンパー、エンジンスターターやジェネレーター機能を統合してトルクコンバーターなどの発進デバイスと組み合わせるモーターなどの新製品分野の開発も行っている。

 

設備投資額

(単位:百万円)
2019年3月期 2018年3月期 2017年3月期
MT事業 2,919 2,742 3,884
AT事業 25,621 17,275 17,709
その他 936 1,244 1,012
合計 29,477 21,260 22,607

  

設備投資計画

-2019年3月期、同社グループは26,000百万円の設備投資を計画。このうち、MT事業に3,600百万円、AT事業に21,400百万円を投資する計画。

 

受賞

-2019年3月期の主な受賞

社名
エクセディ 日産「ベストパフォーマンス最優秀賞」
エクセディアメリカ (EAC) GM「GM Supplier Quality Excellence Award
エクセディダイナックス (上海) 駆動系統有限公司 (EDS) GM China「GM Supplier Quality Excellence Award
豊田汽車(常熟)零部件・豊田汽車技術中心(中国)「(部品)品質達成賞」「(部品)原価優良賞」