(株) エクセディ 2012年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
2012年
3月期
2011年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 201,931 196,451 2.8 -
営業利益 16,783 21,395 (21.6) -鋼材価格上昇による材料費の増加および円高の進行等の影響を受け、減収。
経常利益 16,176 20,833 (22.4) -
当期純利益 9,221 13,024 (29.2) -
MT事業
売上高 57,788 56,942 1.5 -国内での受注増加により増収。
営業利益 8,640 9,433 (8.4) -
AT事業
売上高 120,784 118,190 2.2 -自動車メーカーおよびトランスミッションメーカーからの国内受注の増加、および中国での受注増加により増収。
営業利益 6,814 10,181 (33.1) -

受賞

<ジヤトコ>
-エクセディ精密が2011年度「Jatco Supplier Award リージョナル品質賞」を受賞したと発表。(2012年3月23日付プレスリリースより)

-エクセディアメリカがジヤトコメキシコより「2010年度Jatco Supplier Award特別賞」を受賞したと発表。ジヤトコからの2010年度の受賞は、エクセディ、エクセディ上海に続いて3社目となる。(2011年8月5日付プレスリリースより)

-エクセディ上海がジヤトコ(広州)自動変速機より「2010年度 Jatco Supplier Award 特別賞」を受賞したと発表。現地調達拡大によるコスト競争力向上への貢献が評価されたもの。(2011年6月27日付プレスリリースより)

-ジヤトコより「2010年度 Jatco Supplier Award特別賞」を受賞したと発表。同社のものづくり部門連携による、グローバルな商品力向上への貢献が評価されたもの。(2011年6月14日付プレスリリースより)

<日産>
-日産より「Global Innovation Award」を受賞したと発表。同社の次世代CVT用小型・軽量トルクコンバータの開発が評価されたもの。(2011年7月18日付プレスリリースより)

<ダイハツ>
-ダイハツより、2010年「品質優秀賞」および「特別賞 連続品質優秀賞」を受賞した。同社がダイハツから受賞するのは今回で11年連続。(2011年4月15日付プレスリリースより)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
MT事業 1,142  1,098 1,119
AT事業 1,711  2,052 2,047
その他 696 598 1,204
新商品開発費 861 848
合計 4,411  4,596 4,370

研究開発体制

-2012年3月31日現在、研究開発スタッフはグループ全体で363名。総従業員の約4%に相当する。

-EXEDY Friction Materialがタイで、トライボロジーテクニカルセンターを開設したと発表。同センターでは摩擦材の研究開発を行う予定。(2011年9月28日付プレスリリースより)

研究開発活動

MT事業
-乗用車系部品では、環境問題・低燃費に対応した希薄燃焼型エンジンや直噴ディーゼルエンジンから生じる振動を効率的に吸収する高性能ダンパー付きクラッチや2マスフライホイールを開発。

-商用車系部品では、マニュアルクラッチをはじめ、マニュアルトランスミッションの発進・変速操作を自動化したAMT (オートメーテッドマニュアルトランスミッション)用のコンピュータユニット、その指令に従って正確に作動するアクチュエータユニットおよびモータードライバーなどの製品を開発。

AT事業
-トルクコンバータに関して、内部の油の流れを解明し、性能改善につなげる研究を最新のコンピュータシステムを駆使してコンパクトで伝達効率の高いトルクコンバータの開発を継続的に進めている。

-低燃費を実現するために低速度域までロックアップ領域を拡大し、低速のクラッチ締結時の振動を減衰するトルクコンバーターの開発に成功し、新規受注を獲得した。

-連結子会社のダイナックスでは、ロックアップクラッチ用摩擦材をはじめ、自動変速機の部品を開発しており、不織布を用いた湿式摩擦材などの技術を培っている。商用車系では、デュアルクラッチトランスミッションへの適用部品開発を進めており、ダイナックスは商用車初の湿式デュアルクラッチを量産。

その他
-ハイブリッド車用に、エンジン/モータ切替え時に発生する振動を吸収するダンパー装置、エンジンへの過大負荷入力を防止するトルクリミッター付きダンパーなどの新製品分野の開発も行っている。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
MT事業 5,175  2,657 2,810
AT事業 12,451  6,160 8,832
その他 2,225 1,669 1,338
合計 19,852  10,486 12,980

MT事業
-同社およびアジア子会社での合理化および増産対応等による投資。

AT事業
-同社、国内子会社およびアジア子会社での増産対応等による投資。

海外投資

<インド>
-インドの自動車および二輪市場への参入を強化するため、EXEDY Clutch India Private Limitedが工場を新設。同社にとってインドでの第3拠点となる。

<メキシコ>
-メキシコにおける自動車生産が旺盛なことを受け、同社は生産体制の拡充を決定。

設備投資計画
-2013年3月期、同社グループは25,000百万円の設備投資を計画。このうち、MT事業に4,100百万円、AT事業に16,700百万円を投資する。