海外事業
<中国>
・中国市場対応への強化を図るために設立したALPHA (GUANGZHOU) AUTOMOTIVE　PARTS Co.,LTD.は10月に塗装工場が完成し、成形・塗装・鍍金・組立の一貫生産が可能となった。

<タイ>
・タイの子会社において売上高は順調に増加。

<北米>
・北米市場対応への強化を図るために、メキシコの子会社ALPHA HI-LEX S.A.de C.V.において工場を移転し増設することとなり建物建設に着手。
・高付加価値商品の受注増加。


2007年度の課題
[基本戦略]
(1) 商品開発力の強化
-グループのコア技術（認識・識別・メカトロ技術）を活用し、『お客様から満足していただける商品の開発（次世代を支える新製品開発）』を基本コンセプトとし、新しい素材、製法、電子化を含めた多機能化等の研究に取組み、充分な資源を投入していく。
・2006年度、自動車部品事業ではセキュリティと利便性を両立させたプッシュボタンスタート用の電動ステアリングロック等を市場に投入。


(2) グローバル競争力の強化
-部品メーカーのグローバル化促進やメーカー間の競争がより熾烈となってきている環境に対応すべく、群馬工場におけるマザー工場としての機能を強化し、海外子会社への生産技術、品質管理、生産管理等の技術移転と人材補強に取組む。
また、04年10月に自動車部品の生産拠点として中国広東省広州市に設立した、ALPHA (GUANGZHOU)AUTOMOTIVE PARTS Co.,LTD.での成形・塗装・鍍金・組立の一貫生産体制の確立によりグループのトータルコストの大幅削減を目指す。

(3) 販売・サービス体制の構築
-マーケットインの思想に基づき、効率的な販売・サービス体制を構築し、新規市場の需要開拓をすすめる

研究開発費
2007年3月期の研究開発費は総額で1,528百万円
内、自動車部品事業では1,188百万円

開発動向
先行技術開発分野
・通信技術、暗号化技術、生体認証技術に関しては最重要開発分野と位置付け、国内外の専門メーカーとの共同開発を視野に入れ、研究開発を推進。

自動車部分事業
・キーセットを代表とするセキュリティ部品、アウトサイドドアハンドルを代表とする機能部品、ルーフレール等の外装部品において、新製品の開発にあたっては、部品単体ではなくシステム全体を考慮した開発に注力。自動車メーカーとの共同開発、設計参画等を積極的に推進。
・軽量化技術: マグネシウムダイカスト技術や中空成形技術の活用
・表面処理技術: 鍍金技術や塗装技術の活用


＜2007年3月期の成果＞
セキュリティと快適性を両立させたプッシュボタンスタート用電動ステアリングロック等を市場に投入。また、こうした商品の採用車種拡大、及び標準採用を目指し、小型化・低価格化を目的に海外自動車部品メーカーとの技術提携も積極的に推進。