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(株) アーレスティ 2018年3月期の動向

ダイカスト事業概況

<日本>
主要顧客であるOEMの生産量が熊本地震等の影響を受けた前年と比較し増加。
北米・アジア向け輸出も堅調で受注量増加。アルミ地金市況上昇も伴い売上は前期比6.0%増となった。
セグメント損益は、労務費、燃料費増加等の影響により減益(42.1%)。栃木工場にて省人化等を推進している。

<北米>
北米におけるOEMの販売減速に加え、エンジンのダウンサイジングにより受注量減少。生産性改善の遅れもあり、減益。
2018年1月より米国工場の早期生産性回復に注力。
メキシコでは、新規部品の立ち上がり、及び量産本格化により受注量が増加。しかし労働者分配金の支払い増加が収益押し下げ。
セグメント売り上げは前期比2.2%減、損益は86.5%減。

<アジア>
中国では、日系自動車メーカーにおける小型乗車の販売鈍化の一方、SUVの販売継続により受注量堅調推移。
インドでは、自動車市場の好調で受注量増加。
売上前期比16.5%増、セグメント損益35.2%増。

受注

-中国でローカル自動車メーカーのNEV (新エネルギー車) 向けをはじめ、エンジンブロック3件を新規受注した。プラグインハイブリッド車 (PHV) などに搭載される見通しで、2018年度に生産を開始する計画。中国での需要増加に対応するため、20年度までに中国工場の鋳造能力を現状から約5割増強する。同時に、同一ラインで複数種類のブロック加工を可能にするフレキシブル生産体制を整える。新規受注によって生産品目が2倍の6種に増えるため、フレキシブル生産体制を構築することでラインごとの生産数量の変動を平準化して収益力を高める。 (2017年11月30日付日刊自動車新聞より)

ｰ合肥アーレスティの新鋳造工場が2018年3月に竣工した。加工工場や事務所棟は2018年9月に竣工予定。
増築等も含めすべて完了した場合、生産能力は、鋳造機約23台・加工機約160台となる予定。

ｰアーレスティ山形は18年度、増築工事を開始する。
電動系部品の新規受注による工場の増改築で、一気通貫ラインを構築し、無駄の削減を図る。
約20億円を投じて、2019年に加工棟と溶解棟を新築するとともに、型締力800トンのダイカストマシン2台と加工機20台を増設する。電動車両向けに需要が拡大しているインバーターや昇圧コンバーターケースといった電動車両向け部品の生産体制を拡充、事業の拡大を図る。山形工場は現在、ダイカストマシン18台、加工機60台を設置しており、主にエンジン部品を製造してきた。(2018年6月1日付日刊自動車新聞より)

2016年3月期に完成した主要設備 (ダイカスト事業)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)