Freudenberg & Co. 2009年12月期の動向
ハイライト
業績 |
（単位：百万ユーロ） |
| 2009年 12月期 |
2008年 12月期 |
増減率(%) | 要因 | |
| 全社 | ||||
| 売上高 | 4,200.8 | 5,050.1 | (16.8) | - |
| 営業利益 | (249.6) | 176.3 | - | - |
| 自動車部品関連（売上高） | ||||
| 欧州シール及び防振技術グループ | 825.8 | 1,191.1 | (30.7) | -売上げは、第4四半期に落ち着いたものの、第3四半期までは大幅に減少。 |
| Freudenberg-NOK合弁事業 |
695.4 | 841.2 | (17.3) | -金融危機への対応として、出勤日数や、賃金カット、出張規制などのリストラ策を講じた。 |
| NOK-Freudenberg 中国合弁事業 | 154.7 | 138.3 | 11.9 | -中国政府による優遇策が自動車販売を牽引したため、売上高は前年比で11.9%増加し、138.3百万ユーロから、154.7百万ユーロへと伸張。 |
| Vibracoustic Europe | 360.2 | 496.8 | (27.5) | -売上高は、前年の496.8百万ユーロから、360.2百万ユーロへ低下。乗用車の世界生産は、2009年上期に大幅な低下を経た後、年央には底を打ち、年末になってようやく好転の兆しが見えた。 |
| 不織布部門 | 531.2 | 778.2 | (31.7) | -世界的な需要低下を背景に、売上高は前年の778.2百万ユーロから531.2百万ユーロへ低下。第1四半期には前年比-25％減少したが、年央には政府の買い替え奨励策によって特に米国と欧州の販売が上向いた。 -アジアは2009年半ばには回復し始め、すでに現段階では金融危機前、またはそれ以上の水準にまで達している |
受注
-ダイムラーの4気筒エンジン「OM615」用に各種シール製品を供給。同エンジンはMercedes C-Classに搭載されており、今後新型E-Classにも搭載予定。(2009年1月22日付プレスリリースより)-Vibracousticは、Daimlerにフロントアクスル用エアスプリングを供給中。新型「Mercedes-Benz E-class」のオプションとして採用されたもの。（2009年7月30日プレスリリースより)
新会社設立
新会社「Freudenberg Fuel Cell Component Technologies」を設立。燃料電池用部品に特化したメーカーとして、主に自動車向け部品を扱う。Freudenbergは燃料電池用に不織布、 シール、フィルター、加湿器といった製品を供給している。(2009年9月10日プレスリリースより)企業買収
Vibracousticは、ブラジルのTaubateにある折半合弁会社Vibracoustic do Brasilの株式を共同出資者Anvis Groupから50%買取り、完全子会社化する。合弁会社の現在の従業員数は155人。設立は1998年で、主にエンジンマウントやシャシー部品を地元市 場向けに生産している。(2010年1月12日付プレスリリースより)リストラクチュアリング
-2009年、Freudenberg-NOK合弁事業はインディアナ州のScottsburg工場とLigonier工場、ニューハンプシャー州の Franklin 工場とLaconia工場を閉鎖し、他の工場へ生産移管するなど、生産能力の調整や工場の閉鎖を余儀なくされた。また、アイオワ州Spencer工場、 ウィスコンシン州Germantown工場、メキシコ ケレタロ州のOリング工場も閉鎖に向けた活動を開始した。売却
-イーグル工業は15日、関連会社を通じ株式の40%を間接保有していたオランダのPL・オートモーティブ・ホールディングを子会社化すると発表した。 PL社は、NOKが提携している独フロイデンベルググループのFDSが60%、イーグル工業が40%の株式を保有する独シムラックス（Simrax）の完 全子会社。（7月16日付日刊自動車新聞より）- 2004年4月、Freudenberg Produktionsservice KG 及び Freudenberg Gebaudeservice KGの2社を、Johnson Controls Industrial Services GmbHへ売却。
開発動向
研究開発費および研究開発体制
-2009年の研究開発費は、179.9百万ユーロ（2008年は195.1百万ユーロ）製品開発
-Freudenberg-NOKは、ラジアルシャフトシール「Energy Saving Seal (ESS(TM))」を開発。フリクションを低減し、エネルギーロス削減を実現したという。(2010年2月11日付プレスリリースより)-Freudenberg-NOKのSimrit部門は、オイルシール「MileMaker(TM)」を開発。大型トラックのホイールやアクスル向け。従来のシールに比べてトルクを50%以上低減し、燃費向上に貢献する。(2010年3月26日付プレスリリースより)
