Minth Group Limited [敏実集団有限公司] 2024年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
| 2023年12月期 | 2022年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
| 売上高 | 23,147.12 | 20,523.67 | 12.78% | -合弁ブランド顧客の事業は生産・販売の変動による影響を受けたものの、中国ブランド顧客事業および中国新エネルギー車市場の継続的な急成長に支えられ、敏実グループの中国売上高は依然として増加を維持した。 |
| 売上総利益 | 6,698.07 | 5,621.99 | 19.14% | |
| 税引前利益 | 2,806.94 | 2,315.48 | 21.22% | |
| 純利益 | 2,375.76 | 1,963.99 | 20.97% |
2024年の事業動向
1. バッテリーボックス事業:
-長安および安徽フォルクスワーゲンから初受注;
-複数顧客でのシェア拡大、欧州ヒョンデ・キアから初受注;
-北米フォード、日本トヨタのバッテリーボックス供給体系に初参入;
-ステランティスとの協業がさらに深化。
2. ボディ・シャシー構造部品事業:
-サブフレーム、ECUハウジング、モーターハウジング分野に初参入;
-欧州ボルボ、欧州ヒョンデ・キアから受注;
-日本トヨタから初受注し、北米ホンダおよびステランティス市場を開拓。
3. スマート外装部品・電子コントローラー事業:
-華為との協業を深化し、フラッシュドアハンドル、イルミネーションエンブレムなどを受注;
-吉利向けスマートBピラーおよびコーナーウィンドウ案件を拡大;
-上汽のテールゲートコントローラーを初受注;
-比亜迪の無人機舱(ドローンベイ)事業を初受注。
4. 伝統製品:
-比亜迪、吉利、広汽など中国ブランドとの協業を深化;
-北米事業の配置を最適化し、ステランティス向けグリルアッセンブリーや主力車種向けルーフラック案件を受注。
5. モールディング製品:
-北米の主要EVメーカーから複数の新規受注;
-国際市場へ初参入し、欧州ルノーの受注を獲得。
工場運営
-工場運営面では、清遠工場とタイ工場が文化融合と協働体制の構築で進展を遂げ、効率と品質の向上を実現。
-メキシコおよびタイ工場の総合能力が強化され、グループは北米・タイ・中国のリソースを統合し、北米工場の運営コストを効果的に管理。
-セルビア工場では溶解ラインが稼働し、バッテリーボックスおよびアルミ部品向けのグリーンアルミを提供し、グループのカーボンニュートラル目標を支援。
-フランスおよびポーランドのバッテリーボックス工場が稼働開始し、フランス工場は年内に黒字化を達成。
-韓国工場が正式稼働し、グローバルサプライチェーンのローカライゼーション能力を強化した。
工場建設
-敏実集団が韓国・忠清南道牙山市に建設した同社初の韓国工場が竣工した。敏実グループはアルミバッテリーケースの主要メーカーであり、牙山工場で生産する部品を現代自動車と起亜自動車に供給する計画。同社の今回の韓国進出は、高級車部品市場での競争力強化と、アジア事業拡大に向けた戦略拠点の確保を目的としている。(2024年9月6日付複数メディア報道より)
-敏実集団はメキシコのアグアスカリエンテスにおいて生産能力を拡張する計画だという。この計画では、2027年までに5,000名の雇用が創出される予定で、1,500名が2024年から2025年にかけて採用されるという。同社のメキシコにおける拡張は、自動車セクターにおける需要増加に対応するためのもの。Minth Groupは、自動車向けの外装や構造部品を生産しているサプライヤーで、キャデラックやジープ、フォード、GMC、シボレー、ビュイック、リンカーン、クライスラーなどのブランドに供給している。(2024年9月18日付Mexico Industry記事による)
-敏実集団は、メキシコのアグアスカリエンテス州における新たな拡張計画のために5,700万ドルを投資すると発表した。7月9日付けのMexico Nowが報じた。この投資は金属部門の拡張のために行われ、約1,200人の新規雇用を創出する。「アグアスカリエンテス州は、最も安全で、ビジネスの流れがスムーズで、政府へのアプローチが実に簡単で自由であり、発生した問題に対して解決策が与えられる、投資に最適な州として、私たちは信頼し続けている」と、Minth Mexicoの役員は語った。(Mexico Now on July 9, 2024)
提携
-セルビア開発庁は11月3日、セルビア共和国政府と敏実集団が、InđijaとBelgradeにおける開発・物流分野の投資プロジェクトに関する覚書(MoU) を締結したと発表した。この覚書では、自動車産業、電気自動車や自転車、太陽光発電部品、建築資材の生産など、さまざまな目的の新工場の設立とサプライチェーンを形成するための新たな投資プロジェクトを想定している。10年間の投資期間中、Minthの投資総額は8億7,000万ユーロに達し、2,220人の新規雇用を創出する見込み。投資プロジェクトは、InđijaとBelgradeの2カ所で実施される。(2024年11月3日付プレスリリースより)
製品研究開発
| 製品 | 内容 |
|---|---|
| バッテリーボックスおよび一体化構造事業 | -ロールフォーミング電池ボックスを投入し、中国・欧州顧客プロジェクトで量産指定を獲得。 -多様なCTB(Cell to Body)ソリューションを推進し、構造、セル適合、用途、材料などの側面を網羅。 -セル構造部品プロジェクトの初受注を獲得し、新たな成長ドライバーとなった。 -注文範囲がバッテリーボックス周辺製品(クラッシュモジュール、サブフレーム、ダイカスト構造部品など)へ拡大。 |
| スマート外装および車体軽量化事業 | -スマートフロント/リアフェイスシステム、スマートドアシステムの研究開発に注力。 -発光、加熱、電波透過、クリーニング機能を統合した一体型スマートフロントフェイスソリューションを発表し、欧州ブランドおよび主要テック系自動車メーカーに採用。 -ルーフ統合モジュールのプロジェクトで突破を達成。 -スマートドア製品(顔認証Bピラー、電動サイドドア、軽量化ドア)が量産段階に入り、欧州ブランドと未来のスマートドアを共同開発。 -VarinTech技術と組み合わせ、複合材ドアシステムで突破を実現し、複数の新エネルギー車メーカーと事前研究プロジェクトを開始。 -ワイヤレス充電システム:シーメンスと戦略的協業を締結し、EV向けワイヤレス充電ソリューションを推進。 |
| アルミ合金・材料 |
-高性能アルミ材 Minal-S636 を開発し、車両衝突認証に合格。BMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン等のプロジェクトに適用。 |
特許
-2024年、敏実集団の新規特許出願数は449件であり、そのうち高付加価値特許出願の重点強化が63件、国際特許出願が43件。対象地域はEU、米国、英国、日本、メキシコ、オーストラリアなど。
-敏実集団が新たに取得した権利化特許は400件、商標登録成功は38件。
研究開発費用 |
(単位:百万元) |
| 2024年12月期 | 2023年12月期 | 2022年12月期 | |
| 研究開発費用 | 1,449.44 | 1,396.62 | 1,172.39 |
| 売上高に占める割合(%) | 6.30 | 6.80 | 6.80 |
研究開発施設
| 社名 | 内容 | 所在地 |
| 寧波敏実汽車零部件技術研発有限公司 [Ningbo Minth Automotive Parts Research & Development Co., Ltd.] |
金型製造及び金属製品の開発 | 浙江省 寧波市 |
| 敏実汽車技術研発有限公司 [Minth Automotive Technology Research & Development Co., Ltd.] |
自動車部品関連機器、自動車用金型、治具、自動車用プレス部品などの研究開発、生産 | 浙江省 寧波市 |
| 敏向科技(上海)有限公司 [Minxiang Technology (Shanghai) Co., Ltd.] |
ボディ部品の開発及び設計 | 上海市 |



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