China Shipbuilding Industry Group Power Co., Ltd.[中国船舶重工集団動力股份有限公司] (旧 風帆股份有限公司) 2020年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
2020年12月期 | 2019年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 27,014.19 | 29,691.24 | (9.02) |
-新型コロナウイルスの影響により、湖北省にある当社の重要な子会社が第1四半期に操業停止状態となり、減収となった。 |
営業利益 | 480.44 | 1,041.16 | (53.86) | |
経常利益 | 662.77 | 1,179.44 | (43.81) | |
純利益 | 577.93 | 1,040.67 | (44.47) |
最新動向
-一汽トヨタ向けスターターバッテリーの供給において新規受注を獲得、BMWの45%、SAICのアウディQ4、Q6モデルの100%を供給するほか、Jettaブランドの新規受注を獲得。また、長安汽車のプラットフォームプロジェクトを独占的に獲得。 (2020年アニュアルレポートより)
-リチウム電池事業において、奇瑞商用車向け48Vシステムが第三者機関の性能試験に合格し、奇瑞商用車と吉利の夏季標準試験及び冬季標準試験に合格。(2020年アニュアルレポートより)
-2021年~2025年の第14次5か年計画において、エネルギー効率の高い乗用車用バッテリーの開発、48Vバッテリーなどの分野に注力。 バッテリーの安全性、寿命、エネルギー性能に加えて、材料及びシステムの開発を行いながら、検査技術に基づき製品の品質向上を図る。 (2020年アニュアルレポートより)
-同社子会社の風帆は、主にバッテリーおよび電池部品の製造・販売を行っており、2020年度の主な事業の売上高は93億8,576万元、営業利益は3億1,526万元となった。 (2020年アニュアルレポートより)
研究開発動向
-武漢船用電力推進装置研究所(712研究所)が電気自動車(EV)向けに開発した一体型電気駆動システムが量産となった。同システムは一体型構造を採用したもので、高エネルギー密度、高効率、軽量、高信頼性、低コストなどを特徴とする。最高出力は70kW、最大トルクは220Nmに達する。フル充電の状態で時速0から50kmまでの到達時間は5.3秒。最大登坂能力は30%、総合航続距離は400kmを超えるという。(2019年1月30日付けリリースより)
-712研究所は58kWの燃料電池エンジンを開発。水素/空気プロトン交換膜燃料電池スタックを使用し、定格出力は58kW。同エンジンは都市バスのために開発されたもの。従来の燃料エンジンに比較し、クリーンかつ、高効率、安全性も高いという。(2019年5月24日付けリリースより)
生産設備建設
-年産400万個のリチウムイオン電池プロジェクトにおいて、拠点の建設を急いでいる。(2020年アニュアルレポートより)
研究開発費 |
(单位:百万元) |
年度 | 2020年12月期 | 2019年12月期 |
2018年12月期 |
研究開発費用 | 135.51 | 1,104.95 | 773.35 |
研究開発費用の売上高に占める割合(%) | 5.46 | 3.72 | 2.61 |
-2020年12月期における研究開発員は3,875名。全社の総人数の17.42%を占める。
特許
-2020年11月30日現在、傘下の中国船舶重工集団柴油機有限公司[China Shipbuilding Industry Corporation Diesel Engine Co.,Ltd]、宜昌船舶柴油機有限公司[Yichang Marine Diesel Engine Co., Ltd.](宜柴公司)、大連船用柴油機有限公司[Dalian Marine Diesel Co., Ltd.](大柴公司)の特許申請数が74件を超え、そのうち国家知識産権局から特許権34件を取得し、前年比で41.6%の増加となったと発表した。同社の現在の有効特許数は124件、そのうち、発明特許は35件である。(2020年12月17日付プレスリリースより)
研究開発拠点
-国家レベルの技術センター、風帆技術中心 [Fengfan Technical Center] を保有。その下部組織としてスターターバッテリー研究センターとリチウム電池研究センターを置く。
-新エネルギー動力電池R&Dセンターを保有。