ASEANの日系部品メーカー (1):タイにおける動き
Eco-Car事業による完成車生産拡大に対応し、新拠点構築・生産拡充の動きが増大
2011/06/20
- 要 約
- 新生産拠点構築:市光、クラリオン、新神戸電機、トープラ、ユニバンス等
- 生産能力増強:アイシンAI、今仙電機、エイチワン、NTN、小糸製作所など
- 生産品目拡大:NOK、東海ゴム、フコク、アイシン精機、愛知製鋼など
- その他の動き:小糸製作所とデンソーが開発機能強化、積水樹脂が生産事業買収
要 約
以下は、タイにおける日系自動車部品メーカーの最近動向である (収録対象は、2011年6月中旬までの約1年間)。
タイでは、タイ政府が推進している Eco-Car 事業で、2010年3月に日産が、2011年3月にホンダが生産を開始。スズキと三菱自動車は新工場を建設中で、2012年に稼働する。トヨタも Eco-Car 事業の認可を受け、計画を進めている。Eco-Car以外では、Fordが乗用車工場を新設し、2012年に稼働する。
これら完成車メーカーの動きに加え、周辺国への部品輸出拠点としても重要性が増しているタイでは、日系部品メーカーの新拠点構築、生産能力増強、生産品目拡大の動きが増加している。経済危機の影響で凍結していた計画を再開した部品メーカーも多く、活発な活動が続いている。
なお、タイ以外のASEAN諸国 (インドネシア、ベトナム、フィリピン、マレーシア等) における日系自動車部品メーカーの動きは、2011年 6月 30日掲載の "ASEANの日系部品メーカー (2)" に収録する。
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