中国市場(2025年第3四半期)
中国メーカーのAIの加速、外資メーカーと中国テック企業との提携
要約
中国自動車工業協会(CAAM)が2025年10月14日に発表した2025年1~9月の販売台数は、前年同期比12.9%増の2,436.3万台となった。このうち、乗用車は前年同期比13.7%増の2,124.6万台、商用車は同7.8%増の311.7万台、新エネルギー自動車(以下、NEV)は同34.9%増の1,122.8万台で、新車に占めるNEV割合は46.1%となった。
本レポートは、2025年第3四半期の中国大手自動車メーカー及び外資大手自動車メーカーの中国市場における主な動向を紹介する。
中国大手自動車メーカーはAIやロボタクシー等の技術の実用化を加速している。BYDはエンボディドAI実験室を設立した。吉利はAIスマートコックピットOSを発表。奇瑞はAI及び自動車部品研究開発の新会社を設立した。上汽は半固体電池とロボタクシー技術の実用化を、広汽はロボタクシーのフリート及び運用保守拠点の建設を推進している。新興勢力では、小鵬汽車(XPeng、以下小鵬)と理想汽車(Li Auto、以下理想)がAIの研究開発を強化し、小米(Xiaomi)は自社開発の音声認識大規模モデルのオープンソース化を行った。
外資大手自動車メーカーは積極的に現地化への転換を推進し、中国テクノロジー企業との提携を強化している。VWと小鵬はE/Eアーキテクチャ分野での提携を拡大。トヨタとパナソニックの合弁バッテリーメーカーはBEV用バッテリーの新工場を建設した。BMW、Mercedes-Benz、日産等は相次いでMomenta、ByteDance、Huawei等と提携し、スマート運転やスマートコックピットシステムの開発を進めている。
政府は『自動車業界の安定成長のための推進計画』で、2025年の自動車販売台数を約3,230万台、NEVを1,550万台とする目標を提げた。同時に、インテリジェントコネクテッド技術、大出力充電設備、自動車の輸出管理等における規制と支援を強化している。
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