マレーシア:2012年の販売見通しは過去最高の61.5万台

Protonの過半数株式をDRB-HICOM社が取得、マツダ/富士重工/VWがマレーシアで生産開始

2012/03/30

要 約

 マレーシア自動車協会 (MAA) は、2012年1月、マレーシアの2012年新車販売が過去最高の61.5万台となる見通しを発表した。東日本大震災やタイ洪水の影響を受けていた生産体制が回復していることに加え、国内経済が好調に推移していることから、需要拡大が見込まれる。ただ、2012年1月に厳格化されたローン審査の影響が現時点では不透明なため、同年7月半ばに予測を見直すとしている。

 現地生産の動きでは、マツダが2011年1月から、VWが2012年3月から新たにマレーシアでの生産を開始。富士重工は2012年10月から現地生産を開始する。

 国民車メーカーの動向では、Protonの筆頭株主が、政府系投資会社から現地のコングロマリットDRB-HICOMに交代。Peroduaは、ダイハツの新型Boonをベースとした新型Myviを2011年6月に発売した。

 日本メーカーでは、トヨタが2011-13年に10億リンギを投資し、生産・販売体制を強化する計画。ホンダはマレーシア政府のHV/EV免税措置を背景に、HVモデルを積極的に投入する。

 欧州メーカーでは、PSAが新興国向けモデルのPeugeot 408を現地生産する計画。BMWは、Inokomの工場に投資して生産能力を増強した。中国メーカーでは、長城汽車がマレーシア企業 のGreen Orangesと提携し、SUVとpickup truckの輸入販売を開始した。

関連レポート:マレーシア (2010年9月掲載)

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