GlobalData 2024年2月自動車市場月報(欧州)

2024年2月の西欧販売は8.2%増の86.7万台、季節調整済年率換算販売は1,280万台/年

2024/03/08

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービスを提供する調査会社 GlobalData(グローバルデータ)によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

 

  • 西欧の2月の乗用車販売は季節調整済み年率換算で1,280万台/年に増加し、単月販売は87万台となった。2023年との比較では、2月は8%増となり、フランスとイタリアにおける前年比の大幅な成長に加え、他の西欧主要国の堅調な回復に支えられた。しかし、パンデミック前の2019年2月と比較すると、乗用車市場は約17%減少している。2024年の販売台数は1,200万台を突破し、パンデミック以来最高の水準になると予測されている。

  • ドイツの2月の販売は好調で、販売台数は前年同月比5%増の21.7万台となった。2023年1月から政府がxEVに対するインセンティブを引き下げたため、2023年初頭は比較のベースとしては低い水準ではあるが、2024年1月~2月累計では順調に推移している。他の西欧主要市場も供給環境の改善により前年同期比で好調に推移した。

  • マクロ経済の見通しは地域によってまちまちだが、GlobalDataとしては今年も引き続きの成長を予測している。少なくとも現時点では、家計は引き続き高金利と車両価格の高騰に直面している。しかし、供給問題が薄れつつあることから、年内には車両価格の高騰が緩和される可能性が高いと見ている。地政学的リスクは依然としてこの見通しを脅かすリスクであり、何らかの供給混乱の形で直接的に影響を与えるか、インフレを高止まりさせ、利下げを遅らせることで間接的に影響を与える可能性がある。

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