LMC Automotive 2020年3月自動車市場月報(欧州)

2020年3月の西欧販売は53%減の77.4万台、季節調整済み年率換算販売は660万台/年に低下

2020/04/07

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

 

  • 西欧の3月の乗用車販売台数(登録台数)は前年同月比52.9%減と急激に減少し、季節調整済み年率換算販売(月次販売実績から季節的要因を除去し、年率換算(12倍)して算出した数値)660万台/年へと低下した。西欧のような成熟市場で自動車市場がこれほど急速な落ち込みを見せたことは過去に例が無いと言える。コロナウイルス(COVID19)の感染拡大を受けて政府による封鎖措置(ロックダウン)とこれに伴う完成車工場の生産停止が進められ、需要と供給の両面で自動車業界に甚大な影響を与えた。
  • イタリア、スペイン、フランス、英国、ドイツ
    イタリアの3月販売は前年同月比85.4%減となり、季節調整済み年率換算販売は26.6万台/年となった。スペインの3月販売は69.3%減、季節調整済み年率換算販売は36.1万台/年となった。同様に、フランスの3月販売は72.2%減、年率換算販売は61.6万台/年まで低下した。英国も3月販売が44.4%減、年率換算販売は130万台/年となった。またドイツも年率換算販売が210万台/年に悪化し、単月販売も37.7%減となった。

  • 今後の展望
    年初の西欧市場は、昨年12月に見られた自動車登録の前倒しの反動から弱含んでいたが、COVID-19による甚大な影響の前ではこの反動減も小さなものであったと言える。LMC Automotive の現時点の基本想定では、西欧地域におけるウイルス感染の広がりがコントロールされれば、年率換算販売は今年下半期に上昇基調に転じ、市場はV字回復すると見込んでいる。2020年通年販売予測は現時点で1,170万台とするが、ロックダウンの期間延長や対象拡大が進められた場合、欧州債務危機の時期の市場水準(2013年=1,150万台)を大幅に下回る可能性もある。