LMC Automotive 2019年10月自動車市場月報(欧州)
2019年10月の西欧販売は8.0%増の110万台、季節調整済み年率換算販売は1,357万台/年に上昇
2019/11/07
西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測
※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。
- 西欧の10月の乗用車販売台数は前年同月比8.0%増となった。前年10月の販売がWLTP排ガス規制導入の影響で大きく落ち込んでいたことが今年10月の販売増加の主な要因として挙げられる。2019年9月にWLTP規制に新たな試験方法が追加されるなどの変更が為されたほか、旧NEDC基準で試験された車両が今年9月以降販売できなくなることもあり、2019年8月の販売が駆け込み需要で膨らんだ一方、9月の販売は反動減に見舞われた。10月の販売については、通常の水準に緩やかに回帰したと言え、10月の季節調整済み年率換算販売は1,357万台/年と9月時点の1,310万台/年から増加した。
- ドイツ、英国、フランス、イタリア、スペイン
ドイツの10月の季節調整済み年率換算販売は332万台/年に上昇したほか、単月販売も前年同月比12.7%増と大幅な伸びを示した。英国の10月の季節調整済み年率換算販売は209万台/年で、期待外れな結果であった9月時点の204万台/年からは微増したものの、単月販売は前年同月比6.7%減となった。フランスの10月の販売は前年同月比8.7%増と大きく伸びた。イタリアの10月の販売は前年同月比6.6%増となった一方、10月の季節調整済み年率換算販売は190万台/年と堅調に推移した。スペインの10月の販売は前年同月比6.3%増となったが、10月の季節調整済み年率換算販売は122万台/年で、9月時点の131万台/年から減少した。 - 今後の展望
今年11月~12月にかけて季節調整済み年率換算販売は更に改善すると見込まれるが、2019年の通年販売が前年実績を上回ることは難しいと予測する。また、経済状況が自動車市場にとっての逆風となる状況が続いていることもあり、LMC Automotiveでは2020年の販売も今年の台数を上回ることはないと見る。
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