電力貯蔵システムとしての車
欧州でのV2G普及に向けた双方向充電プロジェクトへの取り組み
2021/06/01
- 要約
- 法制化が必要 / V2Gにはどのような可能性があるのか? / 周波数調整器としての車
- V2G普及の鍵を握るEV / 電力のインターネットで先行するイタリア
- 影響の大きい不確定要素を避ける
- 双方向充電とバッテリーの耐用年数 / FCAのトリノ・ミラフィオリ工場における旗艦プロジェクト
- ヴュステンロート・プロジェクト: 地方のスマート充電(Smart2Charge)/ 電力会社はV2Gに反対
要約
本レポートは、弊社と提携関係にあるドイツSpringer社の自動車技術専門誌「ATZ」(www.atz-magazine.com)および「MTZ」(www.mtz-magazine.com)のSpotlight記事を掲載しています。
Springer Fachmedien Wiesbaden GmbHについて
2010年に、世界有数の科学・技術出版社Springer Nature Companyの傘下企業として設立。主に、エンジニアや社会科学者を対象とした技術専門誌の発行、書籍の出版、ならびに各種技術イベントの開催等を行っている。
自動車技術専門誌ATZについて
Motorwagen-Zeitschrift (Motored Vehicles Magazine)として1898年に創刊された自動車技術専門誌。1929年からは「ATZ(=Automobiltechnische Zeitschrift:Automotive engineering magazine)」に誌名を変更。ドイツ語に加え、2001年より英語版の発行を行っている。

電力貯蔵システムとしての車
ドイツのモビリティは、電動化、水素燃料やカーボンニュートラルな合成燃料へと向かう激動の時代の真っ只中にある。ほとんどの人がこの展開を実感しているが、電気自動車(EV)を一時的な電力貯蔵施設として機能させることで電力グリッドを安定化できることに気が付いている人はそれほど多くない。しかし、世界では過去10年にわたって、双方向充電に関するさまざまな規模の50を超すパイロットプロジェクトが成功を収めている。
資料:フリーランスのジャーナリスト Susanne Roeder氏によるATZ worldwide 2021年3月号のIN THE SPOTLIGHT記事 "The Car as an Energy Storage System" をSpringer Fachmedien Wiesbaden GmbH(同社ウェブサイト www.springerfachmedien-wiesbaden.de)の許可を得て掲載しています。
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