分析
世界のリチウムイオン電池メーカーの市場占有率分析
世界の車載用リチウムイオン電池市場は急速に拡大しており、特に中国メーカーが大きなシェアを占め、市場を主導しています。最新のデータ(2025年1月〜8月累計)に基づき、主要なリチウムイオン電池メーカーのグローバル市場占有率、および中国市場における詳細な動向を分析します。
1. グローバル市場の全体動向(2025年1月〜8月累計)
韓国の調査会社SNE Researchが公開したデータ(2025年10月13日発表)によると、2025年1月〜8月における電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、ハイブリッド車(HV)を合わせたグローバルでのバッテリー搭載量は、前年同期比34.9%増の691.3GWhに達しました[5]。
この市場において、中国メーカーが圧倒的なシェアを占めており、トップ10メーカーの国別シェアは 中国が68.4% 、韓国系メーカーが16.8%、日本が3.7%となっています[5]。
世界の電池メーカー上位5社(2025年1月〜8月累計)
| ランキング | 電池メーカー | 国籍 | 搭載量 (GWh) | 市場シェア | 前年同期比増減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | CATL (寧徳時代) | 中国 | 254.5 | 36.8% | +31.9% |
| 2 | BYD (FinDreams) | 中国 | 124.8 | 18.0% | +50.3% |
| 3 | LG Energy Solution | 韓国 | 67.4 | 9.7% | +13.3% |
| 4 | CALB (中創新航) | 中国 | 32.1 | 4.6% | +32.3% |
| 5 | SK On | 韓国 | 29.2 | 4.2% | +20.3% |
出典:SNE Researchデータ(2025年10月発表)[5]
補足:2024年1月〜6月のデータでは、CATLのシェアは37.8%、BYDは15.8%、LG Energy Solutionは12.9%でした[9]。直近のデータでは、CATLとBYDのトップ2社による市場支配が強まる傾向が見られます。
2. 中国市場における詳細なシェア動向
中国市場は、世界最大のEV市場であり、リチウムイオン電池の搭載量も急速に増加しています。特に、中国国内市場ではリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池の採用が拡大していることが特徴的です。
中国市場における電池メーカーの搭載量とシェア(2024年)
2024年の中国市場におけるリチウムイオン電池の総搭載量は545.5GWhと予測されています[4]。
| ランキング | 電池メーカー | 搭載量 (GWh) / 2024年 | 市場シェア / 2024年 |
|---|---|---|---|
| 1 | CATL | 246.0 | 45.1% |
| 2 | FinDreams (BYD) | 135.0 | 24.7% |
| 3 | CALB | 36.5 | 6.7% |
| 4 | Gotion High-tech | 25.0 | 4.6% |
| 5 | EVE Energy | 18.7 | 3.4% |
| 6 | SVOLT Energy | 17.4 | 3.2% |
出典:マークラインズ分析レポート(2025年6月)[4]
中国市場においても、CATLとBYDの2社が市場全体の約7割を占める支配的な地位を確立しています。
バッテリータイプ別の市場シェア(中国市場 2024年予測)
中国市場では、コスト競争力のあるLFP電池の採用が進んでいます。
| ランキング | 電池メーカー | 市場シェア / 2024年 |
|---|---|---|
| 1 | CATL | 69.2% |
| 2 | CALB | 9.5% |
| 3 | LGES | 5.6% |
LFP電池(リン酸鉄リチウムイオン)の市場シェア
[3]
LFP電池の市場シェア上位はCATLとBYDが占めているとみられますが、データではCATLとBYDは分散されているため、主要な中国メーカーのLFPシェア動向として、EVE
Energy、REPT
BATTERO、Sunwoda、SVOLT
Energyなどが続いています。
3. 市場競争と技術動向
リチウムイオン電池市場は、上位メーカーによる市場支配が続く一方で、電池の過剰生産能力により競争が激化しています[8]。
- 中国メーカーの支配 : CATLは、テスラやBMW、VWなどのグローバルOEMへも供給を拡大しており、その影響力を高めています[9]。また、BYDも車両メーカーとしてだけでなく、電池メーカー(FinDreams)としても高いシェアを維持しています。
- 技術革新 : 中国国内の電池企業は、モジュールを廃止し、セルを直接パックに統合するCTP(Cell to Pack)技術や、さらにシャシに統合するCTC(Cell to Chassis)技術の開発を牽引しており、コスト削減とエネルギー密度の向上を実現しています[7]。
- OEMの内製化傾向 : サプライチェーンの安全性と競争力確保のため、自動車メーカーが電池メーカーと合弁会社を設立したり、自社でバッテリーの研究開発を始める傾向が見られます(例:GAC、東風、長城、NIO、NETAなど)[8]
4. 補足情報
マークラインズのレポートは、国内外の展示会取材や分解調査などを基にした独自調査・取材による一次情報が中心であり、年間300本以上が掲載されています。これらのレポートには、次世代バッテリー、e-Axle、コネクテッド技術など多岐にわたるトピックが含まれており、毎年更新されるレポートもあります。レポート内のグラフや写真、テキストは、社内資料に限り「出典:マークラインズ」と記載することで二次利用が可能ですが、社外への配布や公開は別途ご相談ください。
この概要は、AIがマークラインズの情報プラットフォームのデータを基に作成したものです。参考情報としてご利用いただき、最終的なご確認はご自身でお願いいたします。



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