Zhejiang Founder Motor Co., Ltd.[浙江方正電機股份有限公司] 2021年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
2021年12月期 | 2020年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 1,890.77 | 1,142.57 | 65.48 | -原材料費の上昇幅が営業利益の成長を上回り、損失幅が拡大した。 |
営業利益 | (8,405.11) | (644.61) | - | |
経常総額 | (8,328.32) | (648.38) | - | |
純利益 | 270.05 | (642.23) | - |
新会社
カーボンファイバーを使用した製品開発を行う合弁子会社を設立
-同社は、完全子会社の上海海能汽車電子有限公司 [Shanghai High Energy Auto Electronic Co., Ltd.] (海能電子) が吉林省華陽集団有限公司(華陽集団)と合弁会社を設立すると発表した。両社は合計1億元を出資し、複合材料やカーボンファイバー製品の研究開発、生産、販売などを行う上海潤陽新型複合材料有限公司 (仮称) を設立する。方正電機は85%の株式を、華陽集団は15%の株式を保有する。(2021年6月4日付プレスリリースより)
受注
-蜂巣易創科技有限公司[HYCET E-Chuang Technology Co., Ltd.]の完全子会社である蜂巣伝動系統(江蘇)有限公司[HYCET Transmission System (Jiangsu) Co., Ltd.]から新エネルギー車駆動システムの部品サプライヤーに指定されたと発表した。2つのプラットフォーム向けに、4種類のフラットワイヤーモーター用ステーターとローターを供給するという。(2021年9月2日付プレスリリースより)
-同社は、五菱宏光MINI EVとXpeng P7に駆動モーターを供給。
-大手新エネルギー車企業から800V高電圧モーター開発契約とプロジェクトを受注。(2021年アニュアルレポートより)
新プロジェクト
-同社は、年間生産量180万セットの新エネルギー車駆動モーター生産拠点の建設と、麗水方徳インテリジェントモーター応用技術研究院の拡張を行う。それらを目的として最大10億元を調達する予定。年間生産量180万セットの新エネルギー車駆動モータープロジェクトは、浙江省麗水市で行われる予定で、総投資額は12億元。新たに建設される面積は11万8千平方メートル。麗水方徳インテリジェントモーター応用技術研究院拡張プロジェクトでは、12,600平方メートルのビルを建設、14セットのテスト機器を導入、専門的な技術者を招致して開発を行う予定。同技術研究院を中国国内における自動車モーターイノベーションプラットフォームとする計画。 (2022年1月26日付プレスリリースより)
研究開発費 |
(単位:百万元) |
2021年12月期 | 2020年12月期 | 2019年12月期 | |
研究開発費 | 162.38 | 119.15 | 114.10 |
対売上高比率 (%) | 8.59 | 10.43 | 10.24 |
-2021年12月31日現在、研究開発人員は411名、全従業員の14.60%を占める。
研究開発動向
プロジェクト | 詳細 | 進捗 |
220 平角線モーター | 平角線モーターの量産及び供給開始を目指す | 量産中 |
800V高電圧丸線モーター | 800V高電圧モーターの量産及び供給開始を目指す | Cサンプルの開発を完了 |
炭化ケイ素超高電圧電子コントローラー | 800Vモーターをサポートするヨーロッパ標準コントローラーおよび統合システムの開発 -機能安全ASIL-C標準に適合 |
開発完了 |
デュアル電動油圧パワーステアリング統合モデル | 国際および国内の商用車用パワーステアリング電気駆動システム -機能安全ASIL-B/C/D基準を満たす |
開発完了 |
研究開発拠点
-同社は中国国家より技術企業としての認定を受けており、R&Dセンターは浙江省の認可を取得。ポスドクワークステーション、省クラスの研究開発拠点を保有している。
-2017年10月、上海に新エネルギー車統合システムの研究開発を行う、方正研究院を設立。
-2020年9月、麗水方徳智駆応用技術研究院有限公司を設立。主にインテリジェントコントロールシステム、モーター及びそのコントロールシステムの研究開発などを行う。
承認
-IATF16949:2016、ISO9001:2015、ISO14001:2015、ISO45001:2018のシステム認証を取得。
その他
-完全子会社である浙江方正(湖北)汽車零部件有限公司(湖北方正)が2021年5月に新工場の建設と移転を完了し、生産を開始。