APM Automotive Holdings Berhad 2012年12月期までの動向

ハイライト

近年の動向

業績

(単位:百万マレーシアリンギット)
   2012年
12月期
2011年
12月期
増減率 (%) 要因
全社
売上高 1,198.5 1,182.1 1.4 -
営業利益 160.7 175.0 (8.2) -

 

事業概況

サスペンション部門
-2012年12月期の売上高は、前年比2.9%減少の226.3百万マレーシアリンギット。主な要因は、ユーロ圏への輸出売上高が減少したこと。
-2012年第4四半期、Port Klang拠点でパラボリックスプリングの製造ラインが稼働。2013年第3四半期にフル稼働に移行予定。
-2012年、同社の品質および製品コストが評価され、大手トラックメーカーから現地生産用のリーフスプリングを受注。

内装・プラスチック部門
-2012年12月期の売上高は、前年比6.3%増加。主に、マレーシアの新車生産台数の増加が寄与した。
-同税引前利益は、売上高が増加したものの競合との価格競争が影響し、前年比5.3%の減少。

電子部品・熱交換器部門
-2012年12月期の売上高は、前年比3.7%減少の248.8百万マレーシアリンギット。
-同営業利益は、前年比36.5%と大きく減少し、14.4百万マレーシアリンギット。日本円が10%以上変動したこと等により、一年間を通して原材料コストが高騰したことが影響。

海外事業
-2012年12月期の売上高は、前年比10.6%減の123.1百万マレーシアリンギット。2012年初頭にオーストラリアのラジエーター事業を売却したことが売上高減少に影響。
-同営業利益は、前年比114.7%増加の9.3百万マレーシアリンギット。

合弁事業

-2011年、同社とInternational Automotive Components (IAC) は、マレーシアおよびタイにそれぞれ合弁会社を設立することで合意。以下合弁会社では、様々な自動車用内装部品およびシステムの設計・エンジニアリング・生産を行う計画。インストパネル、ドアパネル、フロアコンソール、内装トリム、フロア、防音製品、オーバーヘッドシステム、パッケージトレイのほかに、フェイシア、ロッカーパネルなどの外装部品も対象とする。(2011年11月1日付プレスリリースより)
  • マレーシアの新合弁会社「APM IAC Automotive Systems Sdn Bhd」は同社が60%出資。同社の既存工場を使用。
  • タイの新会社「IAC APM Automotive Systems Ltd.」はIACが60%出資。

開発動向

研究開発費

(単位:百万マレーシアリンギット)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
全社 3.9 2.5 2.2

研究開発体制

-APM Engineering & Research Sdn Bhdがグループの製品設計、研究開発を担っている。

技術提携

製品 会社名
コイルスプリング ニッパツ
リーフスプリング ホリキリ
ショックアブソーバー 日立オートモティブ
電子部品 三菱電機
ミクニ
空調システム Valeo
ラジエーター カルソニックカンセイ
シート タチエス
プラスチック部品 富士シート

設備投資

海外投資

<インドネシア>
-2012年、同社はインドネシアに子会社「PT. APM Auto Components Indonesia」(PT. APMACI) を設立すると発表。西ジャワ州KarawangのSuryacipta工業団地内に建設され、敷地面積は約38,077平方メートル。株式資本は8百万米ドルで、出資比率はAPM Automotive Internationalが80%、Auto Parts Holdingsが20%となる。インドネシア市場向けに、エアコン冷却システム、エバポレーター、コンデンサー、冷却モジュール、ラジエーターなど熱交換製品の生産・販売を行う予定。工場の完成予定は2012年末で、2013年第2四半期に操業を開始する計画。(2012年4月17日付プレスリリースより)

-2011年、インドネシアの自動車販売台数が2013年に百万ユニットを超えると見られており、将来のビジネスを見越して、2012年内に既存拠点の近くに3ヘクタールの土地を取得予定。

国内投資

サスペンション部門
-2011年、2.0百万マレーシアリンギットを投じて、コイルスプリングの冷間コイル製造ラインを新設。新ラインは2012年中旬までに操業開始予定で、コイルスプリングのサイズおよび形状の提案力が向上すると見られる。